オープンソースの車載インフォテインメント(IVI)と輸送業界向けコネクティビティー・ソフトウエア・プラットフォーム開発に注力する非営利アライアンスであるGENIVIアライアンス(GENIVI Alliance)は20日、GENIVI Vehicle Simulator(GVS)オープンソース・プロジェクトを立ち上げ、開発者およびエンドユーザー向けのコードが入手可能であると発表した。
GVSプロジェクトと、サンフランシスコのElements Design Groupとオレゴン州ポートランドのJaguar Land Rover Open Software Technology Centerが開発した初期ソースコードは、オープンソースな拡張可能なドライビング・シミュレーターであり、それを採用する企業が模擬走行条件下でIVIシステムのユーザーインターフェースを安全に開発、テストすることを支援する。
GENIVIアライアンスのエグゼクティブディレクターであるスティーブ・クラム氏は「さまざまな潜在的な応用方法があるが、われわれはGVSが最も包括的なオープンソース車両シミュレーターであると確信している。最初の利用は、われわれのGENIVI Development Platformユーザーインターフェースを仮想模擬環境でテストし、必要な設計変更を迅速かつ効果的に見つけ出し、変更を実行することである」と語った。
GVSは提携、貢献、ないしは単にソフトウエアの使用を希望する誰もが利用でき、以下の多数の独自機能によってリアリスティックなドライビング体験を提供する。
- 障害物
障害物は運転中に管理者によって起動される。ドライバーが仮想模擬環境で障害物に衝突すれば、そのイベントはドライビング・セッションの後にレビューできる違反行為として記録される - 違反行為の記録
停止表示の無視、赤信号の無視、1車線道路にある2重イエローライン(駐車禁止ライン)上の車両運転、地形・他の車両・障害物などとの衝突を含め多数の違反行為を記録することができる - 違反行為のレビュー
ドライビング・セッションのあと、管理者とドライバーは違反行為のスナップショットと表示、保存されたそれに関連する車両データを使って最新セッションの違反行為をレビューできる
【関連リンク】
・GENIVIアライアンス(GENIVI Alliance)
・GVSプロジェクト
・Elements Design Group
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