現在、国内の業務用車両は約1,700万台(パイオニア調べ)にのぼり、自動車事故は業務で車両を使用する企業にとって、最大のリスクの一つになっている。事故原因の多くは、漫然とした不注意運転や速度超過などの法令違反運転に起因するが、1件の重大事故の背景には多くのヒヤリハットが隠れており、業務車両を保有する企業において、ドライバーの安全運転意識の向上や管理者による安全運転管理の徹底が課題となっている。
パイオニアは、カーナビゲーションシステムを車両情報通信端末として使用する業務用車両向けのクラウド型運行管理サービス「ビークルアシスト」の提供を2015年6月より開始している。本サービスは、通信回線を使って送信される精度の高い車両位置や走行データを基に、登録地点や運行コースの管理・共有や車両状況把握のほか、危険運転に対する警告表示や車両メンテナンスなどのメッセージ送信、日報作成など高度な運行支援・運行管理を行える。
今回、顧客の要望に応え、自動車事故削減につながる機能を強化した「自動安全コンサルティング」の提供を開始する(11月30日より提供開始)。「自動安全コンサルティング」は、「ビークルアシスト」で提供している危険挙動警告やメール通知といった車載機やサーバーがドライバーの運転挙動を分析・評価する機能に加え、ひと目で指導ポイントが分かるレポート機能「安全運転管理アシスト」を新たに搭載している。
【自動安全コンサルティング】
基本となる2つのルールを守り、「安全運転管理アシスト」による指導ポイントの確認、改善を図るだけで安全運転の徹底が図れる。
(1) ドライバールール
カーナビなどの車載機が急ブレーキや急加速、速度超過を検知するとドライバーに警告。管理者は、ドライバーに警告がでない運転をするように指導する。
(2)管理者ルール
車載機が危険挙動を検知すると、管理者に通知メールを自動的に送信する。危険挙動運転の通知メールが届いたら、そのドライバーにその日のうちに指導する。
月に一度の「安全運転管理アシスト」によるコンサルティング
前月の危険挙動運転回数を組織や全社の平均と比較し、指導が必要な対象(組織・個人)を自動的に抽出する。抽出対象の評価および指導ポイントを簡潔に表示する。
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