IoTを中心にクラウドインテグレーションを行う株式会社フレクトは、コネクテッド・カー・アプリケーション「Cariot」(=”Car(クル マ)“+”IoT“ キャリオット)のサービスにおいて、「DriveCast(ドライブキャスト)」機能を12月8日にリリースした。
本機能は、リアルタイムにクルマの状況を把握できるエリアマップをURL単位で個別に吐き出し、そのURLをメールやSNS等で送付することで、誰にでも共有できるものだ。これにより、これまで管理者しか見られなかったクルマの「今」を、待っている人にも共有できるようになり、待つイライラの解消や業務の生産性向上を実現するという。
コネクテッド・カー アプリケーション「Cariot」とは
車両にデバイスを差し込むだけで、インターネットやクラウドにつながるアプリケーション。位置情報や速度、燃費など幅広いデータの取得ができるため、属人的な管理に頼ることが多かった車の情報を可視化できる。
本アプリケーションは2015年秋より営業車両やバスの運行管理で利用実積を積み重ね、2016年から建設・物流業務を中心に「作業の効率化」や「コスト削減」の目的で利用されている。幅広い業界での導入数の増加を踏まえ、米国セールスフォース・ドットコムが運営するビジネスアプリケーション世界最大のマーケットプレイス「AppExchange」に公開、提供している。
「DriveCast」機能 リリースの背景
クルマの動態管理において、車両の管理者、ドライバー、セールスマンの生産性を向上することも必要だが、その他のクルマと共に働いている人や顧客の生産性向上も重要な課題だ。
実際の現場では、クルマの運行や配送スケジュールを組んでも、予定通りに進行せず、時刻通りに到着できないことがよくある。そのたびにドライバーと待っている人の双方に、クルマの今の情報が共有されてないことで、業務が停滞し、スムーズな調整ができないことが、生産性の低下につながる。
クルマの「今」を簡単に共有できる「DriveCast」により、働く人たちや待っている人たちを働きやすくすることが、今回の機能追加の目的だ。
機能について
本機能は車両のリアルタイムな状況が見られるエリアマップをURLで吐き出し、ドライバーの到着を待っている人たちに共有し、クルマの「今」を把握するものだ。
「Cariot」の画面からDriveCastしたい車両を選択。選択した車両ごとに、リアルタイムに共有したい期間やURLにアクセスする際のパスワードなどを設定することができる。設定したURLとパスワードを、共有したい人にメールやSNSで送付。その情報を受け取った人は、対象のクルマの「今」を自由に見ることができるようになる。
方法は簡単で、URLにアクセスし、パスワードを入力するのみ。好きなときに対象のクルマが「今どこを走っているのか?」「いつ着くのか?」がわかるようになり、日常の業務改善や待つストレスの軽減につなげる。
今後の展開
今後は現在の機能に加え、共有する情報をさらに拡充していき、ドライバーとともに働く人たちが知りたい情報をもっともっと知れるように進化していく。「Cariot」はリアルタイムにつながるクルマがあるからこそできる「生産性の向上」に努める。
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