パイオニア株式会社は、車両空間における「総合インフォテインメント」のリーディングカンパニーを目指し、今後広がりが予想されるコネクテッドカーに向けて“次世代車載機器”と“クラウドサービス”の開発・提案を行っている。
同社は、スマートフォンと自動車向けビーコン端末※を活用したテレマティクス・ソリューション「クルマDEビーコン サービスプラットホーム」を開発した。
同サービスプラットフォームは、同社が提供する自動車向けのビーコン端末を活用することにより、各ドライバーの乗車、運転中、降車などの状況を認識し、利用シーンに合わせたスマートフォンを活用したサービスの提供を可能にする。
自動車関連サービスを提供する事業者は、同ソリューションを活用することで、ドライバーが車を利用するシーンや状況に合わせた情報発信や高度なコミュニケーションを構築することができる。
なお、同ソリューションは、本日(8月31日)東京海上日動火災保険株式会社が発表した、ノンフリート(個人)自動車保険契約者向けの新たな「事故時自動連絡支援サービス」(12月提供予定)に採用されている。
※ アプリックスIPホールディングス株式会社のビーコン関連技術を活用。
■開発の背景
近年、スマートフォンが普及し、さまざまな業種でスマートフォンを活用した幅広いサービスが提供されている。その中で、各サービスをより効果的に提供するために、消費者の行動や利用シーンに合わせた最適なタイミングで提供する手法へのニーズが高まっている。
■「クルマDEビーコン サービスプラットホーム」の特長
同ソリューションは、自動車向けビーコン端末を活用することにより、各ドライバーが車を利用するシーン(乗車、運転中、降車)や位置情報をシステムとして認識することができ、最適なタイミングでのスマートフォンと連携したサービスの提供を可能にする。
そのため、スマートフォンだけでは難しいとされていた「サービス提供者による最適なタイミングでの情報配信」や、「ドライバーとサービス提供者間での効率的で継続的なコミュニケーションの構築」を実現することができる。
将来的には、クラウド上の地図データと連携させて、車が走行しているエリアごとに安心・安全に関連するさまざまな情報を配信することも可能。
・車を利用するシーン(乗車、運転中、降車)に合わせたドライバーへの情報配信
・ビーコン端末のボタンを押すだけで、あらかじめ登録したサービス提供者にコンタクトが可能
・クラウド上の行動履歴や地図データを連携させた配信分析や、配信情報の自動生成が可能
■東京海上日動での採用事例
ノンフリート自動車保険契約者向けの「保険代理店宛て事故時自動連絡支援サービス」に採用。車内に設置したビーコン端末がドライバーの乗り降りを認識し、事故発生時にスマートフォンを1タップするだけで保険代理店(または東京海上日動事故受け付けコールセンター)へ事故連絡することが可能なサービス。
※サービスの詳細は、東京海上日動より11月頃に案内予定
■今後の展開
「クルマDEビーコン サービスプラットホーム」は、さまざまな自動車関連サービス事業者の独自サービスと連携させて、幅広い業界で活用することが可能。パイオニアは、国内外のロードサービス事業者、整備事業者、カーディーラー事業者などに、本ソリューションの活用提案を行う。
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。