自動車ソフトウエア会社のエレクトロビット(Elektrobit、EB)は16日、自立運転の半導体サプライヤーであるインフォニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies、FSE: IFX / OTCQX: IFNNY)、ビジュアルコンピューティングのNVIDIAと提携し、自動車メーカーとサプライヤーが最も高度なレベルの安全性を組み込んだ先進運転支援システム(ADAS)を開発するのを容易にすると発表した。3社は自動運転のための強力な開発プラットフォームとなるこの種初のソリューションを提供する。
これはEB、インフォニオン、NVIDIAの技術が統合され、極めて複雑な自動運転に対処するために必要な増強された処理能力とインテリジェンスを提供する。このソリューションを使用して開発されたADASアプリケーションによって、車両は周辺で起きている事象を察知するだけでなく、それを読み取り、ドライバー、クリティカルな車載システム、近くの他の車両、さらにはクラウドに情報を伝達する。
ADASは、カーエレクトロニクスにおいて最も急成長する分野である。Strategy Analyticsによると、2030年までに先進自立運転システムを搭載する自動車は最大20%に達し、多様な運転状況でドライバーに重要なサポートを提供するとみられている。
このソリューションは、EBのAUTOSAR 4.x準拠EB tresosソフトウエア・スイート(https://www.elektrobit.com/products/ecu/eb-tresos/functional-safety/ )を組み込んだNVIDIA DRIVE(TM)PX自動運転コンピューターで構成され、NVIDIAのTegraプロセッサーとInfineonのAURIX(TM)32ビットTriCore(TM)上で動作する。
AURIXマイクロコントローラーは、ADASアプリケーションでの使用に適合させる高度なリアルタイム処理性能と強化されたエンベディッド・セーフティーおよびセキュリティー機能を内蔵している。NVIDIA DRIVE PXプラットフォーム(http://www.nvidia.com/object/tegra-automotive.html )は、複数のHDカメラとセンサー・インプットのデータを記録・処理し、高度なグラフィックス、コンピュータービジョン、マシンラーニング向けのリッチな環境を提供するシステム開発を可能にする。
EB tresosソフトウエアはモニタリングおよび冗長管理のために、Linux、AUTOSARアプリケーション、NVIDIA DRIVE(TM)PX仕様のベーシック機能を完全統合する機能を提供する。EB tresosは安全かつ信頼できる実行環境によってクロスCPU通信を可能にし、最高のASIL(automotive safety integrity level)をサポートする。
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