ノルウェーの道路機関Norska Statens Vegvesen(ノルウェー交通局)は、冬の道路状況予測でKlimatorとNIRA DynamicsのRoad Status Information(RSI)の新技術に投資すると発表した。
RSIは、コネクテッド車両のデータを道路沿いの天候観測所からの情報ならびに天気予報と統合する先端アルゴリズムを使用するソフトウエアだ。
これによりコネクテッド車両は、現地の道路のグリップ状況を決定するのに重要な、現在の道路摩擦のレベルを含む様々なシグナルを送信する天候観測所を利用できるという。
RSIは、道路のグリップ状況をリアルタイムで決定し、12時間の予測を作成。これによって冬季道路の安全性を向上させるとともに、冬季のサービス資源の効率的な使用(道路用塩の消費、塩積載トラックの走行距離など)が可能になるということだ。
車両はNIRAが開発したOBDドングルを介してコネクトされ、現在地、外気温、ワイパー動作と道路の摩擦を登録する。車両への実装に必要な時間は数分で、その後間もなくデータがRSIサーバーで継続的に入手可能だという。
このプロジェクトは2018年1月にトロムソで始まり、300以上のマイカー所有者が車両を登録して参加した。
Norska Statens Vegvesenのトルガイル・バー氏は「これほどの反響は予想していなかった」と述べ、「この計画では私的ボランティア向けにわずか50前後のOBDユニットを用意していたが、これほどまでに受け入れてくれたことを喜んでいる。残りのOBDドングルは様々な使用事例を持ったタクシー、レンタカー、配送車に装着されるだろう。われわれは、非常に興味深い冬になると予想している」としている。
【関連リンク】
・NIRA Dynamics
・Klimator
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