ヴァレオの自動運転車Cruise4Uは、11月25日、フランス国内を一周し、完走した。
パリを出発したCruise4Uは、カレー、ストラスブール、モンペリエ、バイヨンヌ、ブレストを巡り、総走行距離は1万キロを超えた。ヴァレオのエンジニアは、実際の道路状況において4000キロ以上にわたって、自動運転モードを使用して走行した。つまり、この車両は昼も夜も、時速130キロまでのいかなるスピードで完全に機能した。
ヴァレオCruise4Uでは、ドライバーは高速道路や一般道で通常走行時や渋滞時、日常的に走行するルートで、運転してもらう喜びを味わえる。ドライバーは車を自分自身で運転しつづけることもできるが、条件が揃えばヴァレオCruise4Uに安全かつ簡単に運転を代わってもらい、ステアリング操作、加速、減速を任せることもできる。この機能によりドライバーは、仕事をしたりくつろいだりと自由に過ごせるようになる。
ヴァレオのテスト車両には、マニュアルモードでも自動モードでも運転の安全性が高まるアクティブセーブティの機能と車の燃費改善を支援する機能も搭載されている。
ヴァレオCruise4Uの高度な自動運転システムを実現するキーテクノロジーは、IBEO社との独占的なパートナーシップによって開発された独自のSCALAレーザースキャナーだ。
車両の前方の状況をスキャンし、高い精度で走行ルートにあるあらゆる種類の障害物を検知する。レーザースキャナーで収集したデータは、Mobileyeのイメージプロセッシング技術によって車両に搭載されたヴァレオのカメラからの情報と統合され、周辺環境のマップが生成される。これによりシステムは車両の周辺を分析し何が起きるかを予測することができる。
さらに、これらの先進的なシステムにより、安全性が高まり、交通ルールを遵守しやすくなり、車の流れがよりスムーズになる。
ヴァレオのフランス一周旅行は、テスト車両を実際の運転や走行状況に合うように調整するためにかけがえのない機会となり、将来誰でも自動運転を享受できるようにするための重要なステップとなった。
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