GEアディティブは、マニュファクチャリング・パートナーネットワーク(MPN)を設立した。
MPNは、オープンで競争力の高い市場を創造し、需要と供給の両面からアディティブ製造技術(金属3Dプリンティング、付加製造)の導入を加速することが目的。
まず、Burloak Technologies、Carpenter Technology Corporation、Proto Labsの3社が最初のマニュファクチャリング・パートナー(MP)としてMPNに加わる。MPはアディティブ製造のパートナーとして、任意の顧客企業がアディティブ製の部品を量産するための支援を行う。
業界各社がアディティブ製の部品の量産に移行する際には、コスト効率の高い拡張可能な方法を求めることになる。しかし製造機器や投資資金、専門的ノウハウが限られていることからこのような重要なステップが踏み出せないケースもしばしば見られる。
また、アディティブ製造のサプライヤーが投資を行うために長期的なビジネス事例を構築する需要を求める一方で、OEMメーカーは安心して投資を継続できるよう、量産移行時に必要な生産量の保証が必要だ。
MPNでは今後すべての分野でMPの追加をしていくが、引き続きCarpenter Technology社のようにこの技術の能力や将来性を十分に理解しているアディティブ製造の専門家に限定する予定としている。
MPでは以下の3つ商業的メリットが期待できる。
- OEMネットワークを通じた直接的な需要の創出と、GEアディティブのセールスチームによる収益機会の活用
- ネットワーク全体を通じたアディティブ製造知識の共有。これには150名を超えるAddWorksのコンサルタントや、テクニカルサポートへのアクセスも含む。各MPは、GEアディティブの新技術やイノベーションを試験的に利用でき、そこで得たフィードバックを将来の製品開発に活用
- 販売、マーケティングおよびプロモーション素材、コミュニケーションチャネルおよび建造物の看板のすべてにおけるGEロゴの使用許可を含む、共同のマーケティングサポートおよびキャンペーン
ドイツ・ミュンヘンと米国ピッツバーグにあるGEアディティブのカスタマーエクスペリエンスセンターは、引き続き顧客企業の設計・試作から少量生産までを支援するものの、次の段階へ移行する体制の整った顧客が無理なく生産を拡大していけるよう、今後はMPNへの橋渡し役としても機能させるという。
【関連リンク】
・GEアディティブ(GE Additive)
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