アドバンテック、Behr Technologies (BTI) 、日立ソリューションズアメリカ、マイクロソフトは7月17日、プライベートインダストリアルIoT (IIoT) ネットワーク向けのワイヤレス通信ソリューション実現に向けて協業することを発表した。
この協業により、プロダクションレベルの産業用および商業用アプリケーション向けにセンサー接続を行うエンドツーエンドのワイヤレスゲートウェイソリューションの提供を行う。
このワイヤレス通信ソリューションは、高い拡張性、最深の建築物透過性、既存システムとの統合性および相互運用性、そして、ノード向けの長寿命バッテリーを目指す。
共同開発の基盤となるのはBTI MIOTYだ。BTI MIOTYは、低スループットネットワーク向けのETSI規格電信分割 (Telegram Splitting) 狭帯域 (TS-UNB) 技術仕様を使用した低消費電力広域ネットワーク (LPWAN) 通信ソリューションだ。
BTI MIOTYは業界標準のアドバンテックゲートウェイを使用して、半径5~15kmの範囲内で通信事業者を必要とすることなく、1日最大150万件のメッセージを伝送できる。このインフラに加え、日立ソリューションズのIoT Service Hubがデバイスを接続・監視し、リアルタイムでデータを分析して運用効率を高める。
この基盤により作成したアプリケーションは、BTI MIOTY LPWANワイヤレスソリューションを業界標準のゲートウェイに使用。
たとえば、ウェアラブルデバイスを使用して高リスクの環境で働く従業員の心拍数をモニタリングし、数百人の従業員の健康に関するデータがBTI MIOTYにより無免許で送信できるサブギガヘルツ帯を使用して1つのアドバンテックの基地局に伝送される。
そこからさらにMicrosoft Cloudへと転送し、日立ソリューションズのIoT Service Hubが従業員の健康に関してアクション可能な洞察を提供し、危険な状態にある従業員にアラートを送信する。
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