ABBは、自動化されたロボットがロボットを作る工場の建設のため、中国の上海に新たに1億5,000万ドルを投資すると発表した。
上海新工場は、機械学習、デジタル、協働ソリューションを多数活用する。さらに、オンサイトR&DセンターがABBのAIにおける技術革新の加速に貢献するという。ABBのロボットソリューションのグローバルデザインアプローチにより、現場で作れるロボットの種類やバリエーションを大幅に拡大、顧客のニーズに合わせたカスタマイズをより迅速に行うことができるという。
同工場は、全体をデジタルツインとしてモデル化し、マネージャー、エンジニア、オペレータ、メンテナンスエキスパートに直感的に使えるダッシュボードを提供し、最善の意思決定を促すという。これは、潜在的な異常の早期識別を保証するために、工場でのABBロボットの状態および性能に関するABB Abilityコネクテッド・サービスを通じて情報を収集・分析することを含む。
ABB Abilityは、コストのかかるダウンタイムを回避することに加えて、性能、信頼性、およびエネルギー使用を改善することができる高度なデジタルソリューションを提供し、Microsoft Azureエンタープライズクラウドなどのプラットフォームへのアクセスを提供する。
また、工場内ではスペースを最大限に活用するため、固定の組み立てラインではなく、相互に連結されたアイランドで自動化を行う柔軟なフロアプランを採用。ABBロジスティクス・オートメーション・ソリューションが、工場全体で活用される予定だという。これは、ロボットが製造ポイント間を移動する際にロボットに自律的に追従し、ローカライズされたステーションから部品を供給できるAGV(無人搬送車)を含む。
同工場では、ABBのSafeMove2ソフトウェアを幅広く活用し、人とロボットが近くで安全に作業できるようにする。ABBの協働型双腕ロボットYuMiは、ABBロボットの製造に必要な多くの小型部品組立作業における人とロボットの緊密な協働を可能にするという。
上海新工場は、2020年末までに操業を開始する予定だという。
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・エービービー(ABB)
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