沖電気工業株式会社(以下、OKI)は、大宝工業株式会社に、映像とカメラにより生産現場での作業ミスのゼロ化を支援する「プロジェクションアッセンブリーシステム」を納入した。同システムは、多品種少量製品の手作業による組立工程での生産性向上・品質向上を実現する手段として採用された。
大宝工業は、主力事業である樹脂加飾組立事業の関西カンパニー鳥取工場(以下、大宝工業鳥取工場)で、家電や医療分野向けの各種プラスチック成型加工を手掛けている。従来、製品組立は外部に委託していたが、バリエーションが多数あること、頻繁な工程変更も発生することから、自社および委託先における作業の早期習熟や品質確保が課題だった。
OKIが納入した「プロジェクションアッセンブリーシステム」は、OKIのIoT活用工場ソリューション「Manufacturing DX(マニュファクチャリング・デジタルトランスフォーメーション)」による現場変革のソリューションのひとつで、プロジェクターによる的確な作業指示と、作業実績のデジタル化を行う。取り出すべき部品の指示、指示書の表示などの作業誘導を行うことで、作業の早期習熟と組立ミス「ゼロ」化を実現。
また、取得した作業実績データの可視化により「作業時間のばらつき具合」や「作業における問題個所」を特定することにより、作業者の作業内容の可視化や、分析・改善を支援する仕組みを提供する。
大宝工業鳥取工場では、今後もIoT活用によるさらなる生産性向上および効率化を視野に入れ、同システムと基幹システムなど関連システムとの連携を検討する予定だという。同システムから正確な作業実績・生産実績データを取得し、関連システムへの連携を自動化することで、組立製品の在庫管理強化や、作業の適正化などの生産計画の最適化を目指すとしている。
【関連リンク】
・大宝工業(DAIHO)
・「プロジェクションアッセンブリーシステム」
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