データの利活用を主導する部門、生産プロセス等のデータの収集・活用の状況
付加価値の源泉となるデータの利活用が「現場主導」から「経営主導」に移り、経営上の重要な課題である、との意識が高まっている。
一方、実際の利活用状況に本格的な変化は起きていない。
データ利活用をビジネスモデル変革に結び付けるためにも、経営主導による具体的行動が重要といえる。
(2018年ものづくり白書「概要」より抜粋)
INSIGHT
設備の稼働実績や、トラブルによるチョコ亭の発生など、製造現場でデータ収集を行っているケースは多い。一方、こうしたデータは活用されていないことが多い。
その理由としては、紙やExcel帳票に書かれているため、非構造化データとして補完されているケースが多いからだ。つまり、検索したり集計・分析できるデータベース化ができていないといえる。
製造現場におけるIoT導入は、本来こうしたデータをデータベース化して、利活用するところから始めるべきだ。しかし、多くのベンダは、「IoTが出来る」と称する新しい、高額な機器やシステムを売り込む手段としてIoTを語るケースも多いように思われる。
データを収集するだけではなく、データを活用してサービス化できるような、データベース化に進んで欲しい。
(IoTNEWS製造領域エバンジェリスト 鍋野)
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。