人材難は、オートメーションとロボティクスで乗り越えることができるか ーものづくり白書2018

人材確保の状況と人材確保対策の取組

2018年ものづくり白書によると、製造業における人材確保については、課題が昨年からさらに顕在化しているという。

「特に課題はない」とする回答が大幅減少の一方で、「ビジネスにも影響が出ている」との回答が大幅増加している。

[S8-2]特に確保が課題となっている人材

特に「技能人材」の確保に課題があるようだ。

人材確保対策について、現在は「新規採用」に固執する傾向が見られるが、現在から今後の変化に着目すると、 「自動機やロボット等の導入による自動化・省人化」や「IT・IoT・AI等の活用による合理化」が大幅に増加し、人材確保に課題のある企業ほどこれらの取組を重視している。

[S8-3]人材確保対策において最も重視している取組(現状と今後)

また、人事制度の抜本的な見直しや待遇の強化等の項目も増加が顕著になっている。
(以上、2018ものづくり白書「概要」より抜粋)

INSIGHT

人材確保については、今後も困難が予想されるため早急な対策が求められるが、安易なデジタル技術の導入やロボット・AIへの過大な期待が裏目に出るリスクもある。

まず、「システムや自動化で人がやらなくても出来る作業」と、「人でなければ出来ない作業」の洗い出し、業務の見直しから始めるべきだ。

なぜなら、デジタル技術は、人の育成やサポート手段として利用する方が即効性が期待できるからだ。

さらに、デジタル技術の導入やロボット・AIの運用にはスキルを持った技術者が必要となりる。

そして、その人材は外部に頼るのではなく内部で確保・育成する方が良い。外部に頼ると、想定外のコスト増や、使いこなせないケースもあるからだ。
(IoTNEWS製造領域エバンジェリスト 鍋野)

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