ハノーバーメッセ2019レポートの第二弾も、「可視化の先」を追いかけたレポートを行う。
今回は、マイクロソフトのブースに展示されていた、スイスの食品の検査装置、選別機を作っているBUHLER(ビューラー)という企業の取り組みについてだ。
小麦を滅菌する機械を展示しているのだが、安全な小麦についていつ滅菌したか、流通でどう運ばれて加工され、消費者に届いたか、ということをブロックチェーンで保管してエンドユーザに届けるというものだ。
つまり、サプライチェーン全体の食の安全を保証するというビジネスをブロックチェーンで保証している。
マイクロソフトAzureでは、サプライチェーンの様々なステークフォルダーの記録を一箇所に集める必要があるのだが、そこで、クラウドとしてのAzureの技術が生きているのだということだ。
さらに、肝となるブロックチェーンもAzureに記録されている。
これまでは、食品がどういうルートで製造、加工されているかを紙で書かれているもの。必ずしも正しいと保証されるわけではなかったという。
エシカル消費など、トレーサビリティを気にする消費者も増えている中、こういった取り組みが他の小麦とは異なる価値を提供することとなり、新たなビジネスへの一歩を踏み出すこととなるのだ。
マイクロソフトのインダストリー・マーケティング・マネージャーの鈴木靖隆氏は、「サプライチェーン全体の中で、食の安全を考えて保証していくということが実現できます。」と述べた。
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。