日本の製造業は、生産現場の設備老朽化や生産労働人口の減少、匠技術の伝承といった課題を背景に、デジタル技術でものづくりを変革させようという機運が高まっている。しかし、多種多様な製造現場では、それぞれ複合的で異なる課題を抱え、汎用的なシステムを導入しても有効活用されず、デジタル化の方法が分からない、といった問題があった。
そこで、凸版印刷株式会社はこれらの問題に対応するため、多業種・多業界の製造現場の異なる課題に対して、業種・業界を限定せず、多品種少量生産の製造工程のデジタル化にも対応した、課題発見から運用までトータルにサポートできるトッパン製造DX(デジタルトランスフォーメーション)支援ソリューション「NAVINECT(ナビネクト)」を、4月から提供開始する。
「NAVINECT」は、凸版印刷の自社製造拠点での20年に渡るデジタル化で培ったデジタル技術力、システムコーディネート力、セキュリティ管理力を活用し、製造工程のデジタル化による生産性向上、品質向上、作業効率化を実現するソリューションである。
凸版印刷の製造現場は、情報系、生活・産業系、エレクトロニクス系など幅広い業種のオーダーメイド品に対応するため、工程が複雑で統一できない特徴がある。その製造現場での実践の中で生み出されたアプリケーション群とデジタル化ノウハウにより、業種限定することなく、顧客それぞれの課題に合わせて、システムの設計、開発、導入・運用、サポートを、最適な形にカスタマイズして提供する。
同ソリューションにより、ヒト・装置から情報を取得して最適な工程管理を行う。その管理情報をマルチデバイスで見える化することで、製造現場改善のPDCAを高速かつ効果的に回すことが可能になる。また、製造現場での長年の実践で生み出されたアプリケーションを10カテゴリに分け、それぞれ異なる顧客の課題に合わせて個別もしくは組み合わせでの提供が可能だ。アプリケーション10カテゴリは以下の通り。
- 製造情報管理
- ヒト作業効率化
- 帳票デジタル管理
- 在庫管理(QR/RFID)
- トレーサビリティ
- 搬送ナビゲーション
- 品質保証
- 装置自動化
- 製造監視
- 見える化
さらに、これまでに培った個人情報を含む機密情報を管理する高度なセキュリティ技術を活用して、安心・安全なシステム構築と運用を行う。
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