AIoT のパワーを解き放て―― AIとIoTを統合したAIoTを今すぐ導入すべき理由とは?

KTCのデジタルトルクレンチはヒト作業をIoT化する -Hannover Messe 2019レポート8

ハノーバーメッセレポートの第八弾はKTCだ。KTCは、京都機械工具という、製造業における工具を作っている会社だ。

開発コンセプトとしては、安全、快適、能率、効率を重要視していて、現在はトルク管理ができるトルクレンチに注力するようにしているのだという。

トルクには「ピーク値」というのがあるが、デジタルトルクレンチではこれが記録される。通常適正値というものが定義されているので、その範囲に収まっているかどうかも評価することが可能になるのだ。

仮に締め付けすぎた場合、緩めることになるが、緩めたという記録も残る。そのうえで、適正な締め付けを行ったという履歴が残るのだ。

KTC ハノーバーメッセ2019レポート
適正値で締め付けた履歴を残している。

このデジタルトルクレンチ、2004年に発売を開始していて、2012年には無線通信付きのトルクレンチを発表している。

zigbeeで締め付け具合を記録するのだが、「誰が」「いつ」「何を」「どのトルクでしめたか」ということが記録され、品質管理が行える。そして、これを販売する中、「作業管理にも使いたい」という要望が多くでたということだ。

進化したトルクレンチ、IoT化によって品質管理と作業管理を両立させる

KTC ハノーバーメッセ2019レポート
新しいトルクルは、手持ちの工具にも取り付けるだけで利用できる。

そして、昨年「TORQULE(トルクル)」という商品をリリースした。これは、手持ちの工具に着けるだけで、無線通信付きのデジタルトルクレンチとなる。

トルクルで取得したデータは、スマートフォン、タブレット等bluetoothで飛ばしていて、イヤホンを使うことで工場などのうるさい環境でもビープ音などが聞こえるのだという。

また、表示系などをスマートフォンに移し、デバイス本体をシンプルにしたことで、値段も安く、導入しやすくなったのだということだ。

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これまで表示系をデバイス側につけていたが、これもスマートフォンなどに移すことでコスト減も実現している。

トルクルは、「TRASAS(トレサス) シリーズ」の中の一商品で、トレサスシリーズには、トルクレンチ以外にも、タイヤデブスゲージや、ブレーキパッドゲージといわれるほかの計測機器にも同じ考えを持ち込み、一連の作業品質の記録と作業管理の両面で使えるデバイスを今後も作っていくということだ。

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