「WISE-PaaS JP」の仕組み
「WISE-PaaS JP」の基本的な仕組みについては、IIJ・IoTビジネス事業部長の岡田晋介氏より説明があった。

まずは生産機械や機械に付けられたセンサーから産業用PCとなるゲートウェイに集まる。ゲートウェイにはIIJの提供するSIMカードが組み込まれており、モバイルかつ閉域のネットワークを使いIIJのクラウド上に構築された「WISE-PaaS」までデータを持ってくる。
そして取得されたデータをもとに「WISE-PaaS」を使って設備状態の可視化や、予知保全のための分析を行うことができる。
「WISE-PaaS JP」の特長については3つのポイントがあることを岡田氏は説明した。

1つはIIJのクラウドサービス・ネットワークサービスをアドバンテックのソリューションと組み合わせることで、必要なデバイスからクラウドまでを一気通貫で提供できること。これにより顧客は素早く、かつ少ない開発負担で産業用IoTを導入できるという。
2つ目はLTE、VPN、LoRaなど数種類のネットワークを選択することができ、セキュリティーを担保して使えること。
3つ目は「WISE-PaaS」がオープンソースで構成されたプラットフォームで技術習得が容易であり、かつアドバンテックの提供するエッジアプリが複数の既存設備に対応できることだという。
「WISE-PaaS JP」については2020年1月に提供開始予定。販売については「Domain-Focused SI」という協業パートナーを募ってアドバンテックが行うということだ。
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1986年千葉県生まれ。出版関連会社勤務の後、フリーランスのライターを経て「IoTNEWS」編集部所属。現在、デジタルをビジネスに取り込むことで生まれる価値について研究中。IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。