建設業や製造業では、労働人口の減少や作業者の高齢化が進む中、作業現場において、労働災害を防止し、労働者の安全と健康を確保することは企業にとって重要な課題となっている。特に、近年、厳しい夏の暑さにより、作業員が体調不良となる危険性が増しており、安全衛生管理部門や現場の管理者が作業員の状況をタイムリーに把握し、適切な安全対策を行うことが必要だ。
株式会社日立ソリューションズは、IoT機器を活用し、作業員の生体情報や位置情報、気象情報を取得・分析し、安全管理を支援する「労働安全衛生 作業員活動支援サービス」を6月10日から販売する。
同サービスでは、IoT機器のセンサーから作業員の脈拍や活動量などの生体情報や、気温、湿度、気圧などの気象情報、位置情報をタイムリーに取得し、クラウド上で統合管理することで、現場や職種など、さまざまな属性ごとにグラフや地図を用いてダッシュボード上に多面的に可視化する。
これにより、建設業や製造業の安全衛生管理部門と現場管理者は、作業員の健康状態を遠隔地から継続的にモニタリングできるようになり、酷暑下の熱ストレスなどの健康リスクを適切に把握し、労働災害の未然防止につなげる。また、作業員の位置情報から行動履歴を把握できるため、作業効率向上につなげる。
対応するIoT機器の第一弾として、株式会社村田製作所と協創した「作業者安全モニタリングシステム」のヘルメット型センサーデバイスと連携する。スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスとの連動も計画している。
日立ソリューションズは同サービスを、デジタル技術を活用した安全衛生対策をトータルで支援する「労働安全衛生トータルソリューション」のラインアップの一つとして提供し、製造業や建設業のデジタルトランスフォーメーションを支援していく。
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