オートメーション革命:急成長を促す最近の動向

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今日のオートメーション/制御の分野には大きな可能性が広がっている。実はコロナ禍以前も、今後の急激な成長が見込まれていた。パンデミックによりグローバルサプライチェーンが大きく混乱した現在、オートメーションはこれまで以上に急速な成長が予測されており、その恩恵が及ぶ業界やアプリケーションの範囲は無限に広がっていると言ってよい。

ロボットなどのオートメーションソリューションは黎明期に予測されていたような形で作業者を駆逐したり仕事を奪ったりしないことが、豊富な事例から明らかになっている。現実には、作業者を危険にさらす恐れのある手作業、些末な反復作業、単に人間に嫌がられる作業をロボットが肩代わりしている。その結果、従業員は価値のある新しいスキルを習得し、キャリアアップを図ることが可能になった。

企業にとっては今回のパンデミックのように人間の従業員を配置できない状況下でも需給バランスを確保できるというメリットもある。例えば、インテルは最新設備を完備した2棟の工場を米国で新設すると発表した。採用予定の従業員3,000人だけではなしえない、高いチップ生産率を実現するため、オートメーションを活用する。

オートメーション/制御のソリューションの導入ハードルは以前よりも低くなっている。ここからは業界に革新をもたらしている最近の動向とトレンドを紹介する。

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スマートフォン、ホームアプリケーションシステム、eコマースショッピングが急速に普及し、その他のテクノロジーソリューションが社会のあらゆる場所に広まった結果、現代人は以前よりもずっと気楽にテクノロジーを利用するようになった。

同時に、オートメーション/制御ソリューションの使い勝手と利便性が向上したため、オートメーションプロジェクトの経験がないエンジニアでもオートメーションデバイスを準備してコーディングし、慣れ親しんだ言語プログラムでロボットに教育することが可能になった。

そうしたトレンドが広まった今、多くの産業エンジニアは気軽にオートメーション製品をオンライン購入している。現場でこうしたエンジニアがオンラインで調べて独習し、メーカーのリソースを確認してビデオなど視聴することで小さなプロジェクトを進めることも珍しくない。むしろ小、中規模のプロジェクトなら、外部の手を借りずに自分たちでこなすことが多い。

企業では安全確保のためにオートメーションの導入から着手することが一般的だ。安全性は最優先事項とされている。従業員が怪我をすると、それにまつわる出費がかさむだけでなく従業員の信頼に影響が及び、規制機関による調査を招いてコストと時間の発生につながるからだ。だからこそ、多くの企業は安全性の向上からオートメーションに着手し、そこから手を広げていく。

ある程度調査して実地作業をすれば実現可能な、小規模な安全性向上プロジェクトの好例としては安全用ライトカーテンが挙げられる。これは見えない光のビームを対象エリアに照射し、光が遮られたら機械やプロセスを遅延または停止させるデバイスだ。このカーテンは多くのアプリケーションで大きな効果を発揮する。設置が非常にシンプルで機械へのアクセスを妨げず、作業者の安全も確保できる。

もちろん、いずれ独力ではどうにもならない段階がやってくる。通常、大規模で複雑なオートメーションプロジェクトにはシステムインテグレータと呼ばれるエキスパートのチームが必要となる。

オートメーション革命:急成長を促す最近の動向

システムインテグレータ

現場で相互運用可能な装置を見つけることもさることながら、大規模オートメーションプロジェクトにおける最大の問題は適切なオートメーション対象を選ぶことである。その作業には専門知識を持つシステムインテグレータの協力が不可欠だ。システムインテグレータは自動化が可能または必要な対象を特定し、長期的な時間とコストを節減する。

システムインテグレータが顧客にもたらす価値は計り知れない。一般的に、システムインテグレータは工場の生産プロセスをレビューし、オートメーション化で改善できる箇所を特定する。さらに、カスタム装置、生産ライン、機器などの設計と構築の両方を担い、プロセスを改善する。システムインテグレータはソリューションの既存プロセスへの統合、時間とコストの節減効果の分析を行うなど、オートメーション/制御ソリューションの設置とテストに欠かせないパートナーでもある。

システムインテグレーションの典型的な例が、Digi-Keyの本社、米国ミネソタ州シーフリバーフォールズで進行中の生産流通センター拡張(PDCe)プロジェクトだ。私たちはKNAPPと密接に連携し、新しいシステムをゼロから立ち上げ、バグを修正し、新たな改善点などを特定している。プロジェクト終了後も、KNAPPは数年間にわたり従業員研修のサポートとシステムの高度化に従事する予定だ。

Digi-Keyにおけるオートメーション

Digi-Keyは先進的なオートメーション/制御ブランドを取り扱い、世界の人々のアイデアを実現している。実は私たちの倉庫もそのアイデアの1つだ。

Digi-Keyが初めてオートメーション/制御ソリューションを倉庫に提供したのは30年前のことだ。会社が成長するにつれ、リーダーたちは品質向上、容量拡大、効率強化など、フルフィルメント業務をスケールアップするのに、オートメーションが欠かせないことに気がついた。

Digi-Keyでは初のオートメーションとしてトートルーティングシステムを導入し、それ以降無数のオートメーションソリューションを追加した。そこで使われているコンポーネントはセンサ、モータ、コントローラ、ロボット、ケーブルコネクタ、電源部品など、まさに私たちが製品ポートフォリオに展開している製品である。

オートメーション市場ではどのセグメントも、今後5年以上にわたる成長が見込まれている。Digi-Keyはオートメーションのリーディングサプライヤが今後市場に投入する製品に期待を寄せており、こうしたイノベーションを私たち自身の業務に活用し今後の拡張と成功に役立てたいと考えている。

Digi-Keyウェブサイト
米国本社: https://www.digikey.com
日本: https://www.digikey.jp

執筆者

執筆者 Eric Wendt,  Digi-Key Electronics社オートメーション/電子機器担当ディレクタ

Eric Wendt,
Digi-Key Electronics社オートメーション/電子機器担当ディレクタ

Eric Halvorson,  Digi-Key Electronics社戦略プログラム担当パートナーシップマーケティングマネージャー
Eric Halvorson,
Digi-Key Electronics社戦略プログラム担当パートナーシップマーケティングマネージャー

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