Dynabook、自社工場で使用するAI活用の不適合品検査システムを製造業向けに提供

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Dynabookは2月13日、同社がPC製造工場で使用する画像認識AI(人工知能)技術を活用した作業不適合品を検出するシステム「AI 不適合品検査システム」を、製造業向けに4月から提供すると発表した。

「AI 不適合品検査システム」は、ディープラーニング(深層学習)で作成したモデルをエッジPCに搭載し、確認対象を撮影することで設定した基準を基に自動判定を行う。判定後の確認対象は良品を緑枠で表示し、不適合部分を赤枠で表示。また、検査対象リストにカーソルを持っていくと、対象が拡大表示される。

Dynabookでの「AI 不適合品検査」の利用イメージ
Dynabookでの「AI 不適合品検査」の利用イメージ

システムを利用することで、作業者スキルに頼っていた確認作業の自動化が図れるとともに、確認作業者の負荷を軽減する。Dynabookでの運用実績では、約100点の確認を行う作業で、作業者が目視で行う場合と比較して、約半分の時間で自動判定を行えているという。

このほか、作業者動作検知による後戻り作業を削減するシステム「AI 作業者動作検知システム」の提供も予定する。

Dynabookでの「AI 作業者動作検知」の利用イメージ
Dynabookでの「AI 作業者動作検知」の利用イメージ

「AI 作業者動作検知システム」は、ディープラーニングで作成したモデルと作業手順をエッジPCへ搭載し、作業者の手と部品を動画撮影することで作業ミスをリアルタイムで検知し、管理者へ通知する。Dynabookでは導入前後で比較すると生産効率が約5%アップしたという。

システムは、2017年から構想設計に取り組み、2019年に本格稼働を開始。Dynabookでは設計担当と製造技術担当が常に連携し、機能拡張やUI(ユーザーインターフェイス)変更して生産部門の困りごとを解決する作り込みを行い、製造品質を担保しながら生産効率アップを行うシステムとして活用している。

同社では、小型PC「dynaEdge」シリーズとスマートグラスによる製造業の現場DX(デジタルトランスフォーメーション)の提案を行う中、AIを活用した取り組みについて、人材不足や工数がかかるといった相談が多く寄せられたことから、自社のPC製造工場で実績があるシステムを販売することにしたという。

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