ブラザー工業、IoT時代を見据えた次世代の工業用ミシン「NEXIO（ネクシオ）BAS-Hシリーズ」新発売

ブラザー工業株式会社は、ネクシオS-7300Aに続く、同シリーズモデルとして、ダイレクトドライブプログラム式電子ミシン「ネクシオBAS-Hシリーズ」を国内にて発売する。

縫製業界では、縫製産地の中心が中国から他のアジア諸国へシフトしている中で、人手不足や人件費高騰が顕在化しており、工程の自動化や生産ラインの見える化による生産性向上への関心が高まっている。ネクシオシリーズはIoT時代を見据えた次世代の縫製機器であり、工程の自動化や生産ラインの見える化へのソリューション提供を展開していく。

ダイレクトドライブプログラム式電子ミシン　ネクシオ BAS-Hシリーズの特長

生産ラインの見える化への活用支援

BAS-Hシリーズでは、ミシン内部から縫製条件や稼働状況などの情報をUSBメモリーなどで取り出し、縫製ラインにおける生産状況の見える化を可能とし、顧客のデジタル管理の実現に寄与する。今後、これらの情報を縫製工場全体の生産性向上へつなげるサポートを展開していくという。

生産性・縫製品質を向上

高速縫製でも高い縫製品質

最高縫い速度を2,700sti/minから2,800sti/minへ向上し、さらにモーターの分解能[i]をアップした。送りの剛性が高くなり、高速縫製ながらも正確な針落ちで安定した縫い目を実現。

[i] モーターの動きの最小単位。分解能がアップ(向上)したことで従来機よりさらにモーターをなめらかに動かすことが可能なため、より細かく針落ちの位置決めができるようになった。

デジタルテンションと糸切れ検知装置を標準装備

上糸張力を数値管理・設定できるデジタルテンションを標準装備し、感覚に頼っていた設定を統一することが可能。また、糸切れが発生した場合、自動で縫製を停止してアラームを出す糸切れ検知装置により不良低減へつなげる。

操作パネルとプログラム作成機の一体化

7インチの大画面タッチパネルを搭載し、操作パネルと従来では別売りであったプログラム作成機能を一体化した。イラストのアイコンを多く使用されており、直感的な操作が可能なため、縫製現場でのダウンタイムを削減。また、操作方法を覚えるトレーニング時間も短縮することが可能。

消費電力を従来機比約26%低減

小型で強力な自社開発のモーターを搭載。ダイレクトドライブ方式を採用し、動力伝達のロスを最小限に抑えている。消費電力量はBAS-342Hにおいて、従来機よりも約26%低減した。2,800sti/minの高速縫製や厚物縫製も可能な針貫通力を保持しつつ、プログラム式電子ミシンでは、業界最小レベルの消費電力を実現している。