スカイディスク、三洋化成工業が名古屋工場にAI活用の生産スケジューラ導入

スカイディスクは4月11日、三洋化成工業が名古屋工場の製造ラインに、同社の製造業向けAI(人工知能)を使ったSaaS型の生産スケジューラ「最適ワークス」を導入したと発表した。

「最適ワークス」は製造業向けのAIを活用したSaaS型の生産スケジューラ(生産計画自動立案システム)。「いつまでに、何個、どの製品を」というオーダー情報から、AIが設備稼働、人員配置の割り付け計画を瞬時に立案する。また、独自開発エンジンで、マスター設定にかかる手間を改善した。

「最適ワークス」の画面イメージ
「最適ワークス」の画面イメージ

システムは、設定変更を簡単にする部分にAI技術を活用しており、計画担当者がアウトプットを見て初めて気付くような、長年のノウハウ(暗黙知)が製造現場にある前提で開発。改善過程で言語化されたノウハウを追加設定していくことで正確な要件定義を行える。

三洋化成は、コア技術の界面制御技術を軸に、ヘアケア用界面活性剤、化粧品原料、樹脂・ゴム用添加剤、塗料用樹脂、接着剤、医療機器などの機能化学品を開発・製造する。

同社は、既に他社製の生産スケジューラ(計画管理システム)を導入していたが、導入から月日がたち機能に詳しい人が少なく十分に活用できず、導入初期から使用するガントチャートでの活用にとどまっていた。

また、これまで諸条件を満たしながら、なるべく段取り時間を短縮する生産順序は、担当者が頭の中で考慮しながら日々の計画作成を行っており、緊急の計画変更が発生したときには、複雑化した計画立案が大きな業務負担になっていた。

さらに、特定の担当者が計画立案業務を担っており、属人的な業務であることが課題だった。こうした背景から、今回、スカイディスクの生産スケジューラを採用することにしたという。

同社では、システム導入で、これまで計画担当者が頭で考慮していた制約条件を整理し、システムに設定することで、属人化リスクの解消とともに、日々の生産計画立案と修正業務の負荷低減を図る。さらに、生産計画のデータを集約することで、中長期的な計画の改善活動を行う基盤構築を目指すとしている。

無料メルマガ会員に登録しませんか?

膨大な記事を効率よくチェック!

IoTNEWSは、毎日10-20本の新着ニュースを公開しております。 また、デジタル社会に必要な視点を養う、DIGITIDEという特集コンテンツも毎日投稿しております。

そこで、週一回配信される、無料のメールマガジン会員になっていただくと、記事一覧やオリジナルコンテンツの情報が取得可能となります。

  • DXに関する最新ニュース
  • 曜日代わりのデジタル社会の潮流を知る『DIGITIDE』
  • 実践を重要視する方に聞く、インタビュー記事
  • 業務改革に必要なDX手法などDXノウハウ

など、多岐にわたるテーマが配信されております。

また、無料メルマガ会員になると、会員限定のコンテンツも読むことができます。

無料メールから、気になるテーマの記事だけをピックアップして読んでいただけます。 ぜひ、無料のメールマガジンを購読して、貴社の取り組みに役立ててください。

無料メルマガ会員登録