ヤマザキマザックは4月18日、加工の見積もりから工具取り付けなどの段取り作業をデジタル化するソフトウエア「MAZATROL DX(マザトロールDX)」を、同日から販売すると発表した。
「MAZATROL DX」は、同社の加工プログラミングとシミュレーションなどの機能を持つ生産支援ソフトウエア「Smooth CAM Ai」の後継ソフト。
オフィスにあるPCの仮想モデルと実機の間で工具などの情報を同期させることで、オフィスで正確な加工シミュレーションを行うことができる。熟練技能者のカンやコツに頼っていた見積もり作成や加工現場でのプログラム作成などの作業を効率化し、加工開始までに掛かる時間を大幅に短縮できるという。
新製品では、以前から提供するデジタル段取りの機能に加え、3Dモデルを活用した、加工時間や加工費を算出する自動見積もり機能「クイック見積もり」、不足している工具の取り付け指示や工具計測などの段取りを支援する機能「セットアップガイド」を新たに追加した。
「クイック見積もり」は、加工部品の3Dモデルを読み込むことで、オフィスにあるPCから加工時間や加工費を自動計算して見積もりを作成できる。また、見積時に使用したプログラムはデータベースに蓄積するため、即座に生産を開始できる。
「セットアップガイド」では、ソフトウエアから工場の実機に加工で必要なデータを転送。その情報から、機上での工具取り付けや工具の突き出し量などの段取り指示を自動で生成する。そのため、現場オペレーターは、NC装置のモニター上の指示に従い、治具やワークなどの取り付けを行うことで、段取り作業が容易に行える。
そのほか、契約期間内であれば追加費用不要でアップデートができ、ユーザーが常に最新のバージョンの状態で作業できる機能も搭載した。
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