生産ラインの計画・改修、設備管理・メンテナンス、国内外の工場管理、研修の教材作成、オンライン工場見学、IoTデータの管理などを行う際、正確な3Dの映像があれば、いろんな面で役にたつ。
そんなデジタルツインのトップランナーとも呼ばれる、Matterport(マーターポート)は、100万ユーザ、177カ国のユーザが利用しているサービスだ。すでに東京都よりも広い面積の施設のデジタルツインを作った経験があるという。
上の画像も、Matterportで実際に撮影したとある工場の3Dデータだが、このデータを3D空間として見ることができるのだ。実際にウォークスルーした映像は、下の動画を見て欲しい。
見るとわかるが、あたかも施設の中にいるような没入感で、さまざまな情報を見ることができる。
国内でも、自動車や飲料・食品メーカー、製薬、化学、建設、住宅、不動産など多くの企業が利用しているということだ。
気になった方は、下を見てもらうと、実際のMatterportを試してみることができる。
誰でも簡単にできる、撮影からデジタルツインの生成
Matterportの使い方は、まず、LiDARを搭載した、Matterport Pro3スキャナーを使って、空間を撮影することから始まる。
1箇所あたり20秒程度でスキャンでき、カメラを移動させつつ、クラウドに撮影データアップロードするだけだ。
撮影結果は、AIがカメラとカメラの間の繋ぎ目も綺麗に合成してくれるので、作業者はタブレットで操作と確認を行いながらカメラを移動させるだけでよい。


他にもレーザースキャナや3Dカメラ、360度カメラがあるが、高額なレーザースキャナを使わなくても、手軽に撮影でき、再現性の高いデジタルツインを簡単に作ることができる。
また、クラウドサービスなので、デジタルツイン上に、さまざまな情報を書き込んだり、物理的な距離をデジタルツイン上で測定するようなことも可能となる。
工場の設備管理での活用例
では、実際の工場などの設備管理に活用した場合、どういうことができるのだろう。
まず、デジタルツイン上に配置されている物体に対して、設備に関する情報や、機器の稼働状況を表すIoTデータやライブカメラ映像へのリンクを貼り付けたり、設備の検査記録や施設への入場前の安全教育の資料などをつけることができる。

マニュアルや保証情報についても、添付することができるので、例えば、設備の型番を調べて、そのマニュアルをオフィスに探しに行く、といったことをしなくても、その場で情報参照ができるのはありがたいはずだ。
また、ノート機能を使うと、特定の社員などに対してメンションすることもできる。
メンション機能を使うと、ノートに書き込むことで、その内容と場所について、メールを送ることができるのだ。つまり、メールを受信した人も、リンクを追うことで具体的な場所とコメントを見ることができる。
また、3D空間の中で距離を測ることもできるので、例えば、何か新しい設備を置くスペースがあるか、人がとおるスペースがあるのか、エレベータの間口に荷物が通るか、などよくあるシーンでわざわざ現場に行かなくてもよくなるのだ。

配線が必要な場合も、現地にいかなくても、どのくらいの長さのコードが必要となるかがすぐわかる。
測り忘れなどがあった場合も、もう一度現場に行く必要がない。
工場や物流倉庫、店舗や不動産物件など、どんな空間でもデジタルツインを最短1日で取得することができる。
他にも、さまざまなシーンで利活用がされているのだが、具体的な事例を使った利用シーンの紹介は以下のボタンから無料のホワイトペーパーをダウンロードして欲しい。
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