「製造現場のIoTデータ収集ソリューション」 株式会社シムトップス ConMas i-Reporter営業チーム 営業統括責任者 鯰江 大作氏

シムトップスは、金型などの個別受注生産のためのスケジューラーシステムを作ってきた企業だ。
今回は、作業者から電子帳票で収集することができる、”i-Reporter”、機械設備から自動で情報を収集するMC-Web Controllerの紹介があった。
ConMas i-Reporter
ConMas i-Reporterは、2016年11月末時点で541社に導入されており、半分が製造業で使われているツールだという。
他の電子帳票との差別化は、「紙やExcelの帳票がそのままiPadの電子帳票になる」「ネイティブアプリなので電波のとどかないオフライン環境下でも利用可能」という特徴なのだということだ。
ペーパーレス化による入力工数削減、業務効率化、業務品質、情報精度・鮮度の向上が実現できるということだ。
MC-Web CONTROLLER
いろんなメーカー、いろんな年式の設備の情報を、安価に取得するのは簡単ではない。すべてをIoT対応機器にすればもちろんデータの収集は簡単になるが、実際はそうはいかない。
そこで、設備から最大32点のデータを取得できる製品である、MC-Web CONTROLLERについて話された。これは、機械設備等の稼働状況を検証分析する仕組みだ。
旧タイプのこの製品を活用するには設備に工事をする必要があり、そのために機械を止めるなど様々な課題が発生するというのだ。
また、機械設備が古くてデータ収集することができないという問題になるのだ。
旧タイプのデバイスは、設備の配線を切ってつなぎ直すような工事が必要だった。しかし、今回の「カレントトランスセンサー」は欲しい配線に挟むだけで、工事もほんとんど必要なく、配線に電流がながれている状態のデータ取得が可能となるということだ。
また、新専用デバイスは100Vでも電源がとれるため特別な電気工事も不要となったということだ。
また、日本製のNC工作機械では、機械の制御装置からテキスト排出ができる機能がついている。そこでこの機器にもシリアルポートをつけることでそのデータも取り込むことができる。
また、プレス機械や成型機の場合でもシリアル入力を活用して、バーコードを使えばデータを取ることもできる。
「どの配線からデータがとれるかが、あらかじめわからない」という課題に対しても、チェッカーを活用することで、データが取れる配線かどうかもすぐ分かるのだ。
構成としては、MCW Gatewayというソフトウエアにデータを収集する。1つの新デバイスで最大8本のデータを収集できるが、ゲートウエイの部分で4枚まで統合できるので、大きな機器であってもデータ収集が可能となるのだ。
◆2000tの大型プレス機への取り付け事例
2箇所の配線にとりつけ、稼働状況を見ることができるようになっている。取り付け時間も30分で稼働の状況もわかるようになったということだ。
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。