FlyData Inc.は、未来創生ファンド(運営者:スパークス・グループ株式会社)、アマノ株式会社、ニッセイ・キャピタルから総額400万ドルのシリーズA投資を受け、新たにIndustry IoTおよびAI分野に参入することを発表した。また、2017年8月29日付けで日本オフィスを開設し、日本市場にも本格参入する。
FlyDataでは、これまで「FlyData Sync」というデータ統合ソリューションをSaaS(Software as a Service)として提供してきたが、企業のより高度なデータ活用のためにはデータ統合だけでは十分ではなく、Industry IoT向けなど特定領域に特化したデータプラットフォームソリューションや、AIを用いたデータ加工技術などが必須と考え、新たにIndustry IoTおよびAI分野に参入することを決定した。
Industry IoT分野では、2016年10月、東京工業大学発のベンチャー企業である株式会社光コムと製造業向けのクラウド型品質検査ビッグデータ・プラットフォームを共同開発することに合意した。
その成果である「光コムDrive」は、光コム検査機器から取得したデータを保存し、AIを活用しながらデータ解析をすることで生産ラインの効率性を最大化することが可能な仕組みだという。両社ではまず自動車・自動車部品メーカー向けに、2017年中にサービス提供を開始する予定だ。
日本市場におけるAI事業展開に先立ち、AIの権威である東京大学 松尾研究室 特任准教授の松尾 豊 氏をアドバイザーに迎えた。松尾研究室では、AI、ウェブ、ビジネスモデルの研究を軸に、本格研究から社会実装まで一気通貫で活動を行っている。
FlyDataでは、今後はデータ活用のトータル・ソリューションプロバイダーを目指して製品ラインナップを拡充していく予定だ。また、データ駆動経営を実現したい企業やData Driven Companyになりたい企業を支援するため、①データ保存、②データ統合、③BIツールによる可視化、④データ解析・示唆抽出を支援するソリューションをワンストップで提供していく。
■FlyData Inc.について
FlyData Inc.は、米カルフォルニア州で、経産省未踏プロジェクト採択プロジェクトをもとに、2011年3月、藤川 幸一により設立された。起業後数年以内のインターネット系企業へ小額投資を行うマイクロVCおよびインキュベーターの中で「スーパーエンジェル」と称されるトップ企業「500Startups」をはじめ、日米の著名投資家から累計300万ドル以上を調達している。
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