東京エレクトロン デバイス株式会社(以下、TED)は、製造業向けIoTフィールドサービス効率化支援パッケージを本年1月24日より販売開始した。提供価格は月額50万円(税別)で、1か月からの利用が可能だ。
背景
IoT市場は着実に拡大しており、今後も高い成長性が期待されている。IoTサービスの現場では、これまでのPoCを目的とした「データの可視化」から、そのデータを活用した本格運用への拡張や、人的リソースの最適化などの業務との連携が求められている。
特に製造業では、機器の故障によるダウンタイムの削減を目的とした定期的なメンテナンスや迅速な修理のために、IoTを用いたフィールドサービス業務の効率化への関心が高まっている。
しかし既存のIoTサービスでは、IoT機器から取得したデータの可視化やアラートを上げることはできますが、アラート情報への対応やタスク管理機能は別に用意する必要がある。
製造業向けIoTフィールドサービス効率化支援パッケージの内容
製造業向けIoTフィールドサービス効率化支援パッケージは、IoT機器からのアラート情報を自動的にタスクに挙げ、保守要員アサインや作業指示書作成などのタスクのマネジメントを簡単に実現するための支援パッケージだ。
マイクロソフトのクラウドプラットフォームMicrosoft AzureとMicrosoft Dynamics 365 for Field Serviceを活用することにより、迅速な問題対応やタスク管理を行い、必要に応じて保守要員を効率的にアサインすることで、ダウンタイムの削減と保守コストの削減が可能だ。
また、これまで独立していたIoTサービス開発とOT(Operational Technology)開発のプラットフォームを統一することで効率化が図れ、開発工数の削減が可能。機械学習を用いた故障予測による予兆保守を行うことで顧客満足度も向上が期待される。
実現が期待される効果の例は以下の通りだ。
- これまで独立していたIoTサービス開発とOT開発の融合による効率的かつ迅速なシステム開発が可能。(開発工数の削減)
- IoT機器からのアラートを即座に検知し、タスク管理を行うことによる迅速な問題対応および収束に向けた管理(ダウンタイムの削減)
- 必要な場合のみ適切な技術者を最短経路で派遣し、1度の訪問での修理完了が可能(保守コストの削減)
- 機械学習を活用し、故障予測することで、予兆保守を実現(顧客満足度の向上)
製造業フィールドサービス効率化支援パッケージの内容は以下の通りだ。
- Microsoft Dynamics 365 for Field Serviceを含むライセンス使用料
- Microsoft Dynamics 365 for Field Service初期設定、コンサルティング
- Microsoft Azureの従量課金使用料
- Microsoft Azure環境構築、サポート
- Power BI Pro 画面設定、サポート
※IoTセンサー・デバイス、IoTゲートウェイ機器も紹介可能
【関連リンク】
・東京エレクトロン デバイス(TED)
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