工場の可視化といえば、スマートファクトリーの中でも最も初歩的なIoT施策になる。
最近では、安価なクラウドソリューションも登場してきたため、センサーやネットワーク周りの条件設定さえ間違えなければ、比較的簡単に導入することができるようになってきた。
導入の効果として最も期待されることは何だろう。最終的には「生産性の改善」が求められるケースが多い。
一方で、「工場を可視化したら、生産性が改善される」といっても、具体的にどういうことをすればよいのかわからない人も多いのではないだろうか。
しかし、様々な取り組みを分析してみると上の図のように、5つの状況をIoTを使って取得すればよいことがわかった。
- 稼働状況の把握
- 故障状況の把握
- 製造状況の把握
- 人や搬送機器の動きの把握
- 作業者の作業動態の把握
各項目の詳細は以降書いていくが、まずは、ライン全体での生産性を知るために、それぞれの産業機械単位や人がやる作業単位での生産性を知る。そして、ライン全体のボトルネックを知るというのがファーストステップになる。
その後、一つの工場内でのラインの生産性の比較を行うことで、どのラインの生産性が低いのかを知り、何が問題なのかを解明することとなる。
こうやって工場全体の生産性を把握することができたら、今度は工場同士を比較して、生産性の低い工場を見つけ出すのだ。
基本的にはこれの繰り返しを行うのだが、その際の観点がこの「把握すべき5つのことになるのだ。」
以降、これらの5つについてそれぞれ解説する。
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