日本IBMは、生産現場のIoT機器などからなるエッジとのデータ連携を行うアナリティクスクラウドデータ基盤として「CFC analysis platform」を発表。本年7月4日から提供を開始する。
また、株式会社安川電機と日本IBMは、エッジコンピューティング領域に搭載するソフトウェア「YASKAWA Cockpit」と「CFC analysis platform」を連携させるソリューションを開発した。
「CFC analysis platform」(CFC:Connected Factory Concerto)は、IoT基盤としての機能と分析アプリケーションとしてのコンテンツから構成されるデータ基盤。
「CFC analysis platform」は、IoT機器のデータが集まったエッジコンピューティングと連携して、データ収集や変換などのデータ管理を行う。
さらに設備管理や予知保全などのITシステムと連携し、分析モデルの作成や評価、更新を行う。
また、これらの分析モデルをエッジコンピューティング上で稼働させることを可能としている。
「CFC analysis platform」は、OPC-UAやHTTPSなどの標準プロトコル・アダプターを提供するオープンな仕様のため、工場内で稼働する多種多様な設備・機器からさまざまなインプットデータを活用できるという。
また、分析コンテンツにおいても、数値データだけでなく、例えば設備の保全ログのようなテキストデータ、キズや不良を見つけるための画像データなど、データ種類における拡張性も備えている。
また、株式会社安川電機と日本IBMは、エッジコンピューティング領域に搭載するソフトウェア「YASKAWA Cockpit」と「CFC analysis platform」の連携に関するソリューションを開発。
「CFC analysis platform」は、「YASKAWA Cockpit」から機器データ/設備属性データ/解析結果データを収集・蓄積し、「CFC analysis platform」上の分析モデルを「YASKAWA Cockpit」に配信。「YASKAWA Cockpit」上でロボット減速機故障予知モデルの稼働させることが可能だ。
同ソリューションは、PoCによる実証実験の段階を終え、すでに実際の顧客の生産現場においての実運用で利用されている。
【関連リンク】
・アイビーエム(IBM)
・安川電機(YEC)
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