西菱電機株式会社は、総合金型メーカーであるゼノー・テック株式会社と、機械設備の稼働状況の「見える化」に関する実証実験を実施した。
公益財団法人日本生産性本部(以下、JPC)の賛助会員である西菱電機とゼノー・テックは、JPCを通じてIoTを活用した生産性向上検証の実験パートナーとして共同で今回の実験に至った。
ゼノー・テックは、これまで円筒研削盤の稼働時間を作業者からの報告に基づいて、毎月の稼働率の把握や次月以降の生産性改善の取り組みに活用してきたが、今回の実験では西菱電機がサービス化を進めているSeiryo Business PlatformのIoTサービスを用いて、ゼノー・テック西大寺工場内の円筒研削盤の稼働状態をリアルタイムに収集・蓄積し、稼働率収集のデータ化を実現。
具体的には、円筒研削盤に設置した反射センサー・距離センサー・電流センサーで計測したデータから稼働・段取作業中・非稼働に分類して蓄積させることで、稼働率及び稼働状態を精緻に把握することに成功したという。

ゼノー・テックでは、電源のオンオフをもとに稼働時間を算出するセンサーをいくつかの設備に取り付けるなど、生産現場の「見える化」にこれまでも取り組んできたが、円筒研削盤は稼働時以外でも電源オンであっても非稼働であるケースがあるなど把握が困難だったという。
今回の実証実験では複数センサーの併用で、作業中、作業者の有無、電源オンをそれぞれ把握し、クラウドに集約することで稼働・段取作業中・非稼働の3つの状態が正確に把握できるようになり、かつダッシュボードでリアルタイムな「見える化」が実現できたということだ。
【関連リンク】
・西菱電機(SEIRYO ELECTRIC)
・ゼノー・テック(ZENO TECH)
・日本生産性本部(Japan Productivity Center)
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。