凸版印刷株式会社は、Bluetooth技術による位置情報とネットワークカメラによる映像データを組み合わせ、人や資材の動態を可視化し、作業員の労務状況を分析できるサービス「ID-Watchy(アイディーウォッチー)」シリーズを提供している。
今回、「ID-Watchy」に、ホシデン株式会社製のリストバンド型生体センサー「MEDiTAG(メディタグ)」を連携させることにより、位置情報と映像データによる労務管理に加えて、作業員の健康状態を把握できる機能を追加した「ID-Watchy Bio(アイディーウォッチーバイオ)」を開発した。
同サービスは、作業員が身に付けた生体センサーから、労働環境における作業員の位置情報、健康情報を取得。映像データを組み合わせて作業員一人ひとりの労務状況と健康状態を管理する。これにより、空調温度の調整や休憩時間のタイミングなどの具体的な労働環境の改善、人員の最適配置などを行うことができ、労務状況の分析と連携してデータを活用し、企業の健康経営につなげることができる。
「ID-Watchy Bio」の特長は以下の通り。
- 作業員一人ひとりの労務状況を管理・分析
クラウド環境で記録した位置情報と映像を一元管理し、管理者は遠隔でも作業員一人ひとりの労務状況をリアルタイムに確認。作業員別の滞留時間や動線など、労務状況を分析できる。 - 生体センサー「MEDiTAG」を付けるだけで、健康・行動・位置情報を手軽に把握
作業員が付けた生体センサー「MEDiTAG」からパルス(※)・転倒検知・ストレスレベル・歩数検知など作業員一人ひとりの健康情報を手軽に記録。位置情報や映像データから分析した労務状況と健康情報を組み合わせ、適切な人員配置やケアを行うことができる。
※パルスは拍数/分を推定、算出。 - 健康・行動・位置情報の連携で現場での災害、事故を未然防止
管理者は作業員の健康状態と行動、位置情報を連携したデータをリアルタイムで確認することができる。そのため、危険な場所への立ち入りや現場での体調急変、転倒などの労働災害を事前に察知し、未然防止することが可能。
価格は以下の通り。(対象人数、カメラ・センサー台数などにより価格は変動。)
初期導入費用:150万円から(100人規模の事業所想定、カメラ5台、BLEセンサー5台、MEDiTAG費用は別途)
サービス使用料:月額10万円から
凸版印刷は今後、同サービスを建設業や製造業、企業人事・総務部門などに向けて、2018年12月に販売を開始するほか、健康状態のモニタリングの必要性が高い医療・介護業界などへも展開する予定としている。
【関連リンク】
・ホシデン(Hosiden)
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