株式会社Moffは、TUG(Timed Up and Go test)や片足立位などの体力測定(運動機能)のテストを、ウェアラブルセンサー「モフバンド」を用いることで簡単に実施できるアプリ「モフトレ・チェック」をリリースした。
Moffと株式会社三菱総合研究所、株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団は共同で、「モフトレ」サービスを提供している。
「モフトレ」は、自立支援につながる運動を高齢者が楽しく続けられるための介護予防プログラム。体に装着した「モフバンド」(3Dモーションキャプチャが可能なウェアラブル・センサー)から、トレーニング、レクリエーション等による体の動きのデータをリアルタイムに取得し、その動きをタブレット端末上に表示。データを視覚化することで運動の効果を実感しながら、楽しく運動を続けられることを目指している。
本日、iPad対応のアプリ「モフトレ・チェック」がリリースされた。TUG(Timed Up and Go test)や片足立位は、運動器不安定症(MADS)の指標ともなっており、高齢者の運動機能(体力)を評価するのに有用なテストと言われている。しかし、高齢者がこのテストを行うためには複数人のスタッフが必要であり、介護施設や医療機関の負担が大きいという課題がある。「モフトレ・チェック」は、高齢者に対する補助者1名だけで、安全かつ正確に運動機能を評価できるという。
「モフトレ・チェック」の概要は以下の通り。
- TUG(Timed Up and Go test)の実施
・モフバンドを背中に取り付け、椅子に座り静止する。
・椅子から立ち上がると自動で計測を開始、椅子に座ると計測が自動で終了する。
・TUGにおける各動作にかかった秒数を、それぞれ表示することが可能。
・年代や性別ごとの平均値と比較が可能。
- 片足立位の実施
・モフバンドを太ももに取り付け、両足で静止する。
・足を上げると自動で計測を開始、バランスが崩れると計測が自動で終了する。
・年代や性別ごとの平均値と比較が可能。
- 歩行能力や転倒リスクを6段階で評価したレポートを出力
TUGと片足立位の測定結果から、歩行能力および転倒リスクを6段階で評価。3ヵ月分の推移をまとめたレポートを出力。印刷も可能。
今後は、5m歩行や、筋力を測定するCS-30テストなど、高齢者の運動機能を評価することができる項目の追加を行っていく。また、運動機能の評価結果から、オススメのトレーニングをレコメンドする機能の実装も予定しているという。
【関連リンク】
・モフトレ
・モフ(Moff)
・三菱総合研究所(MRI)
・早稲田エルダリーヘルス事業団(Waseda Elderly Health)
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