株式会社スマートゲートは、遠隔診療システム「みんなの予約 スマートキュア」を、ウェブ会議システムのCisco Webex Meetings(※1)と連携し、世界の医療機関・患者と日本国内の医療機関との遠隔診療を可能にした。これにより、インバウンド・アウトバウンド医療の渡航前後のケアも可能となる。
これまでの国を隔てた遠隔診療では、例えば隣国の中国との場合でも、診療中に音声が聞こえないことや通信が切断され、実際の運用に至らないケースが多くあったという。そこで「スマートキュア」は、Cisco Webex Meetingsと連携することで、診療中のトラブルを解決し、様々な医療現場における遠隔診療の問題点を解決した。
また「Drと患者」の1対1の遠隔診療に、医療通訳・家族・セカンドDr等の3人以上が各自のスマートフォンから参加できる「マルチ遠隔診療」にも対応、さらに「専門Drと専門外Dr」および「Drと看護師」の遠隔医療サービスも可能とし、在宅診療、訪問看護の医療現場にて医療品質の向上と業務効率の改善が期待でき、医療コスト削減を見込む様々な医療機関からのカスタマイズ要望に対応するという。
今回の連携により実装した機能は以下の通り。
- リアリティのある映像画像
優れたデータ圧縮伸長技術により、HD動画と、4K静止画を扱い、リアリティのある空間を実現 - マルチ遠隔診療
通訳、家族、セカンドDr等の3人目、4人目の参加者が容易に個々のスマートフォンからオンライン診療に参加可能 - 画面共有、ホワイトボード機能
Drの端末のCTなどの画像を共有し、必要な箇所を画面上でマーキングし分かりやすく明示 - 動画の録画
遠隔診療中の様子を録画 - 問診票の電子登録
診療前に、患者が自身のスマートフォンから問診票を入力しクリニック側で履歴管理 - 同意書への電子署名
診療前後に、患者が自身のスマートフォンから同意書に電子署名できる仕組み - 本人確認用の保険証、免許証、パスポートなどの写真撮影登録
診療前に、患者が自身のスマートフォンから本人確認証を写真撮影し登録する仕組み - 精算はカード決済、銀行振込、WeChatPayなどに対応(※2)
カード決済は、決済が完了したか否かを画面上で自動確認(消込)する仕組み - 処方箋発行、院内処方薬の発送管理(※2)
同梱リスト・バーコード発送ラベルの印刷とバーコードによる出荷管理 - 医療機関ごとの専用webサイト設置
患者のスマートフォンのトップページに医療機関の専用アイコンを置き、アイコンから予約、本人確認の為の免許証・保険証を登録、問診票に電子入力、同意書に電子署名の後、オンライン診療を受診し決済できる利用者に優しいユーザーインタフェースを実現
※1 Cisco Webex Meetings:シスコシステムズ合同会社のクラウド会議サービス。登録ライセンスIDは1,200万ID、毎月の利用者数5,200万人。
※2 スマートキュアのカスタマイズにより対応する機能
【関連リンク】
・スマートゲート(Smart Gate)
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