木村情報技術株式会社と、国立研究開発法人国立がん研究センターは、国立がん研究センターを中心とした、医薬品情報の問い合わせに関する多施設共有のデータベースの構築運用、AIを活用した質疑応答支援システムの研究を開始した。
今回構築されるデータベースは、国立高度専門医療研究センターに属する専門性ある薬剤師が登録する医薬品情報の精査に携わることで、質の高い医薬品情報のデータベースが共有されることになる。データベースに登録した膨大な情報を木村情報技術がAIによる検索支援環境を構築して、将来は臨床現場で病棟の薬剤師等が使用できることを見据えている。また、国立高度専門医療研究センターに限らず、様々な規模の施設での運用構築を目指している。
公表された研究計画は以下の通り。
- 1年目(2018年7月~2019年6月)
国立がん研究センターと国立国際医療研究センターは、多施設が連携して医薬品情報に関する問合せ(QA)に効率的に対応するためのシステムおよび運用体制を整備し、QAをデータベースへ収集するための最適なシステム(QA登録システム)やDIお問い合わせのAIシステム(仮)を木村情報技術と共同開発する。 - 2年目(2019年7月~2020年6月)
1年目に開発したシステムを用い、より多くの国立病院機構関連施設と契約を結び、各施設の環境下で実証試験を行う。回答の検証や評価を行いAIに教師データを取り込み精度を高め、より最適なAIシステムの検討を行う。 - 3年目(2020年7月~2021年6月)
1~2年目に構築したQA登録システムのQAデータベースと、DIお問い合わせAIシステム(仮)を用い、さらに対象施設を広げ商業化を見据えた実証実験を行い、臨床現場で役立つシステムを構築していく。
【関連リンク】
・木村情報技術(Kimura Information Technology)
・国立がん研究センター(NCC)
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