NECグループでは、社員の健康推進のため、2008年度からNEC Health Innovation 21活動(メタボ対策、ガン対策、メンタルヘルスケア対策等)に取り組んできた。今回、これまでの取り組みをより発展させ、今後もさらに一層推進するため、日本電気株式会社(以下、NEC)は、AIを活用してNECグループの健康推進活動を強化する「NECグループ健康宣言」を制定した。
同強化の具体的な内容は、以下の通り。
- AIを活用した「健診結果予測シミュレーション」の提供
NECのAI技術群「NEC the WISE」の1つである「異種混合学習技術(※1)」を活用したソフトウェア「NEC 健診結果予測シミュレーション」を用いて、社員がWeb上で今後の健康リスクや現在の生活を改善した場合のシミュレーションができるサービスをNECグループ社員約7万人に対して提供する。健診結果の数値の意味について動画で解説した上で、AIが分析した効果の高い生活改善提案や、生活改善を実践した場合の将来予測について分かりやすく表示することで、個々人が主体的に健康改善の意思を持ち、行動変容することを支援する。 - 禁煙の推進
健康増進のために卒煙を目指す社員を支援する。そのステップとして就業時間中外出先含めて全面禁煙を強く推進し、来年度より禁煙外来の本人負担補助およびNEC本社と周辺ビルの喫煙所撤去を実施する。加えて段階的にNECグループ全体での喫煙所撤去(敷地内全面禁煙)を進める。 - 定期的な健康啓発イベントの開催
NEC本社ビル内に5月に開設したグループ社員向けコワーキングスペース「BASE」を活用し、専門トレーナーによるストレッチ教室やライフスタイル・禁煙に関するセミナーなどのイベントを定期的に開催する。さらに、ビデオ会議の活用による遠隔地からの参加や、家族と共に健康について考えるきっかけの場となるファミリーデーの開催など、多様な参加機会を提供することで、健康の維持・増進への行動を促進する。
またNECは、ヘルスケア事業を推進するため、下記先進技術の実証も行う。
- ウェアラブルデバイスを活用した健康増進サービス実証
「感情分析ソリューション(※2)」等のNECが提供するヘルスケアサービスを活用し、ウェアラブルデバイスによる日々のコンディションの見える化を実証する。疲労、感情、ストレスなどを可視化することで、効果的な行動変容が可能なサービスの検討につなげる。 - 「MSS嗅覚IoTセンサー」を活用したがんのスクリーニング実証
NECが参画する嗅覚IoTセンサーの業界標準化に向けた活動を行う「MSSアライアンス」などと連携し、がん検診において「MSS嗅覚IoTセンサー」を用いた尿のにおいによるがんのスクリーニングの受容性、可能性について実証を行う。
なお、NECグループは、経済産業省および日本健康会議が、地域の健康課題に即した取り組みや日本健康会議が進める健康増進の取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する「健康経営優良法人認定制度」で、「健康経営優良法人2019 (ホワイト500)」に認定(※3)されている。
※1 人手では困難であった複雑な予測についても、多種多様なデータの中から精度の高い規則性を自動で発見し高精度な結果を得ることができる解析技術。
※2 ウェアラブルデバイスを活用して心拍変動データから感情を可視化するソリューション。
※3 認定を受けたのは、NEC、NECネッツエスアイ、アビームコンサルティングの3社。
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