オムロン、腕時計型のウェアラブル血圧計「HeartGuide」発売

日本人の死因で、1位の「がん」に続く2位の「心疾患」(心筋梗塞や心不全など)、3位の「脳血管疾患」(脳梗塞や脳出血など)は、高血圧が起因すると言われている。また、日中の大きな血圧変動は、心筋梗塞や脳卒中などの脳・心血管疾患の発症リスクを高める因子になる可能性がある。しかし、これまでの家庭血圧計では測定の場所が限定され、日中の血圧変動を捉えることが難しかった。

そこで、オムロン ヘルスケア株式会社は、腕時計サイズで手首での血圧測定を実現した「オムロン ウェアラブル血圧計 HCR-6900Tシリーズ(以下、HeartGuide)」を2019年12月3日に発売する。

HeartGuideは、独自に開発した幅の狭い新構造のカフや主要部品を一新することで、常時手首に装着可能な腕時計サイズを実現したウェアラブル血圧計だ。腕時計サイズのため、日中の行動下など、気になった時の血圧をいつでも簡単に医療精度で測ることができる。測定方式は、病院の自動血圧計や家庭用血圧計に従来から使用されているオシロメトリック法を採用している。

主な特長は以下の通り。

  • 独自のカフ構造で、従来比約50%のカフ幅でも正確に血圧を測定
    血圧測定では、動脈をカフでしっかりと圧迫することが必要だが、従来のカフ構造では、カフ幅が狭くなると動脈を十分に圧迫するこができないため、小型化を実現する上で、大きな技術的課題であった。そこで、カフ構造を見直し、1つのカフで実現していた機能を、複数のカフを配置しそれぞれのカフの機能を最適化することで、従来の約50%というカフ幅でも十分に動脈圧迫でき、正確な血圧測定が可能な構造を開発した。
  • 部品の小型化により、従来商品比で本体容積の約65%の小型化を実現
    圧力センサや空気を制御するための弁など、血圧測定に必要となる主要部品を独自に開発し小型化した。本体容積を同社従来手首式血圧計から約65%小型化し、約35%までコンパクトにした。
  • 専用アプリ「HeartAdvisor」で、測定データを管理
    HeartGuideは、血圧に加え、歩数や歩行距離などの活動データ、睡眠時間などの睡眠データを測定する。これらのデータは、専用アプリ「HeartAdvisor」で管理できる。
  • 服薬時間の通知など、血圧管理に有用な機能を搭載
    通常、本体には時計画面が表示されており、測定結果表示に加え、リマインダー機能により服薬時間や血圧測定時間を設定すると振動と画面アイコンで通知し、血圧管理をサポートする。さらに、ペアリングしているスマートフォンの電話やメール着信の通知機能を搭載している。

HeartGuideは、独自の開発により医療機器としての薬事認証を取得している。販売価格は、79,800円(税抜き)だ。

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