JCOMは1月10日、家庭のテレビで診察などが受けられる遠隔医療サービス「J:COMオンライン診療」で、オンライン服薬指導機能として「おくすり受け取りサービス」を、同日に開始したと発表した。
「おくすり受け取りサービス」は、医療関連サービス会社のMICIN(マイシン)のオンライン服薬指導サービス「curon(クロン)お薬サポート」と、システム連携を行い提供する。
患者は「J:COMオンライン診療」のアプリで、薬局予約、質問票回答、ビデオ通話による処方薬の説明確認ができる。一方、薬局は、「curon お薬サポート」で、予約・質問票の確認、ビデオ通話による服薬指導、決済、処方薬の配送を行う。処方薬の受け取りは配送、薬局での受け取りを選択可能。オンライン服薬指導の対応薬局には、トモズと日本調剤が参画した。
「J:COMオンライン診療」は、家庭のテレビに、JCOMが開発したアプリを搭載したCATVのSTB(セットトップボックス)を接続し、MICINのオンライン診療サービス「curon(クロン)」を経由して診療が受けられるサービス。
サービス利用料は、オンライン診療利用料が税込330円(1回)、診療立会いサポートは、初回のみ550円。サービスは2021年7月から開始。今回、オンライン服薬指導機能を拡充することで、診療から服薬指導、処方薬の受け取りまでを自宅で完結ができるようにした。
JCOMでは、新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの同時流行(りゅうこう)による医療逼迫(ひっぱく)が懸念される中、オンライン診療後、処方薬を自宅で受け取ることができるサービスを実現したことで、患者は外出せず自宅で医療を受けられ感染リスクの低減が期待できるとしている。
一方、医療機関・薬局にとっても診療から服薬指導までオンラインでスムーズな提供が可能になり、感染症流行時の医療逼迫の負担低減にもつながるとみている。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。