株式会社ミクシィは、「株式会社スマートヘルス」を設立し、ヘルスケア事業に参入すると発表した。
超高齢化社会を迎える日本では、社会保障給付費(年金、医療、福祉、介護に係る費用)の増大により国の財政を圧迫することが社会問題になっている。
厚生労働省によると2015年度における社会保障給付費が約120兆円だったのに対し、2025年における社会保障給付費の推計総額は約150兆円にも上ると試算されている(出典:厚生労働省 平成24年「社会保障に係る費用の将来推計について」)。
スマートヘルス社では、この社会問題において男性・9.13年、女性・12.68年とされている平均寿命と健康寿命のギャップ(出典:厚生労働省「平均寿命と健康寿命をみる」)の縮小が重要であるとの認識のもと、社会保障給付費削減に向けた取り組みとして推奨される介護予防に着目した。
そこで、同社のコミュニケーション設計のノウハウと融合させた新しいヘルスケア業態を展開し、健康寿命の延伸を図り社会保障給付費削減の一助となることを目指すという。
ミクシィは、健康寿命の延伸を実現するために、以下の3点をベースにした事業を展開するとしている。
- 予防理学療法と栄養学に基づき身体の状態を評価する。
- 1の結果からサービス利用者の身体の状態に合った最適な運動プログラムを提供する。
- “複数のサービス利用者でチャレンジする目標の設定”や”サービス利用者間のコミュニティ形成”など、これまでミクシィが培ってきたコミュニケーション設計により、サービス利用者が運動を継続しやすい環境を構築する。
【関連リンク】
・ミクシィ(mixi)
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。