株式会社Moffは、株式会社三菱総合研究所との提携により、ウェアラブル端末を用いたモーションキャプチャー技術を使った、IoT身体機能計測サービス「モフ測」を開発した。
昨年11月から複数病院で行っている実証実験(継続中)からのフィードバックなどを踏まえ、本日より販売を開始する。
1. 「モフ測」とは
「モフ測」は、病院、診療所、老人保健施設などの福祉・医療施設において、リハビリテーションを受けている方々の身体機能を手軽に計測・見える化するサービスだ。
ウェアラブルセンサーMoff Bandとタブレットにより、歩行、バランス、腕の動作、関節可動域について、リアルタイムで結果を画面に表示。歩きながら、腕を動かしながら、その場で確認できる。
装着したMoff Bandからタブレットに映し出される画像を見て訓練を行うことで、自分の運動への「気づき」を与え、正しい動作を身につけることを支援する。
身体機能を定量的に把握することで、本人へのフィードバックや病院内のコミュニケーションだけでなく、医療と介護間の情報共有やデータ連携への活用も期待される。
2. モフ測の開発の経緯と今後の取り組み
MoffとMRIはリハビリテーションにおける3Dモーションキャプチャデバイスの応用について、昨年より奈良県立医科大学リハビリテーション科、三仁会あさひ病院と共同研究を行ってきた。
モフ測は同研究などを踏まえて開発され、昨年11月からは複数の医療機関にて、機能検証および活用に関する実証実験を行っている(現在も継続中)。概要は以下の通りだ。
- 3月13日から「モフ測」の販売を開始し、実証実験に参加の医療機関などから順次導入を進める。
- 5月の第91回日本整形外科学会学術総会、6月の日本リハビリテーション医学会第55回学術集会など、各種展示会などへも出展を予定している。
- 先行して販売中の高齢者自立支援サービス「モフトレ」とともに、医療・介護分野におけるIoTサービスとデータプラットフォームの事業を拡大、自立支援、健康寿命延伸などの社会課題解決に貢献していく。
3. モフ測の概要
「モフ測」では以下の4項目に関する計測と記録が行える。歩行動作についてはデータのcsv出力が可能だ。
- 歩行動作:歩行時間、体幹のふらつき、腿や膝の角度変化を計測・比較、10m歩行やTUGの記録
- 静止バランス:静止時の体幹のふらつきを計測・比較、片脚立位の記録
- 全方位ミラー:腕の動きをリアルタイムの3Dモデルで表現・比較
- ROMチャレンジ:関節可動域を手軽にセルフチェック、時系列表示
【関連リンク】
・モフ測
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。