株式会社PALTEKは、株式会社NTTドコモ、株式会社ベクトロジーと共同で、リアルタイム処理が可能な8K360度VR映像処理装置を開発したと発表した。
次世代の高精細映像である8K映像のリアルタイム処理は非常に高負荷となるため、従来のハイエンドなPCを用いたソフトウェア処理では困難だと言われている。
そこで、ドコモはPALTEKが提供するエコシステム型のFPGA機器開発プラットフォームImage CUBE2基板を採用し、ベクトロジーが提唱するFPGAコンピューティングと専用演算器開発サービスを組み合わせることで、8Kリアルタイム処理を実現したという。
同映像処理は、4Kカメラ5台の映像をそれぞれ正距円筒映像(エクイレクタングラー映像)に変換し、8K映像への繋ぎ合わせをリアルタイムで処理する。
この処理が可能になったことにより、ドコモが2020年の商用化をめざしている第5世代移動通信方式(5G)を利用した8KVR映像配信システムに適用することで、8K360度VR映像のライブ配信と視聴が実現可能になったとしている。
PALTEKが提供するImage CUBE2は、連結することで能力を増強させることができるFINE(FPGA Intellectual Nodes Ecosystem)という概念で設計されており、搭載されているザイリンクス社Kintex UltraScale FPGAには専用の並列演算用のハードウェアが実装され、入力された複数の4Kカメラ映像を遅滞なく処理を行う能力を有しているという。
また、8K処理のような高難易度の装置を実現するために、ベクトロジーの高密度実装を行うFPGAコンピューティング思想が貢献していると説明している。
【関連リンク】
・パルテック(PALTEK)
・NTTドコモ(NTT docomo)
・ベクトロジー(Vectology)
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