サン電子株式会社と株式会社NTTドコモは、ARスマートグラスと5Gを用いて、リモート環境から現場に指示を出せる遠隔作業支援ソリューション「AceReal for docomo」を、2020年7月13日から法人向けに提供開始した。
同ソリューションは、ARスマートグラス、業務支援アプリケーション、サポートサービス、「クラウドダイレクト」がセットになり、遠隔からの現場作業を支援するソリューションだ。
現場作業者がARスマートグラスを装着し、現場の映像や音声を遠隔支援者にリアルタイムに伝送するだけでなく、ドコモのネットワーク内に設置したクラウド基盤「ドコモオープンイノベーションクラウド」上にある業務支援アプリケーション「AceReal Apps」を活用することで、支援者は作業者が必要とするマニュアルや、作業指示を書いた現場画像等をARスマートグラス上に表示させることができる。
利用シーンは、主に製造業における製品の保守メンテナンス業務や、電気・ガスなどインフラ業における設備点検業務、農業におけるベテラン農家から新人農家へのノウハウ伝達などが想定されている。
上記の利用シーンでは、これまでベテランの作業者がスキルを伝達する相手と現場に同行することが多かったが、「AceReal for docomo」を利用することで、遠隔から指示を出すことができるため、業務の効率化や出張コストの削減が可能であるという。
同ソリューションは、「クラウドダイレクト」に対応した通信回線やARスマートグラスの初期設定、導入後のサポートなどもワンパッケージで提供される。
同ソリューションの特長は下記の通り。
- 現場作業員が装着したARスマートグラスと支援者側のPCで映像と音声をリアルタイム中継
- 支援者はPCからマニュアルや画像などをARスマートグラスに表示が可能
- ドコモの5Gを使い、クラウド基盤に直結する「クラウドダイレクト」の利用で、より高セキュリティかつ低遅延を実現
無料メルマガ会員に登録しませんか?

大学卒業後、メーカーに勤務。生産技術職として新規ラインの立ち上げや、工場内のカイゼン業務に携わる。2019年7月に入社し、製造業を中心としたIoTの可能性について探求中。