スマートフォン向けメタバースSNS「Bondee」で、今をゆるく共有する

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Metadream株式会社のスマートフォン向けメタバースSNS「Bondee(ボンディー)」は2023年1月25日に新バージョンが配信され、そのタイミングでSNSでの共有が増え話題となった。

実際に、「Bondeeはじめた!」などという言葉と共に特徴的なアバターとQRコードが載った画像をTwitterやInstagramのストーリーで投稿する人が増えたことがきっかけとなり、私自身もアプリをインストールした。

自分のアバターを作って楽しむというと、過去にはアメーバピグや任天堂のMii、少し前に流行ったZEPETOや、ゲーム領域ではあつまれどうぶつの森、ポケットモンスタースカーレット・バイオレッド等が思い浮かぶ。中でもBondeeのアバターの自由度と可愛さはあつまれどうぶつの森やアメーバピグに近いと感じる。

スマートフォン向けメタバースSNS「Bondee」で、今をゆるく共有する
丸くかわいいフォルムと適度なデフォルメが印象的なアバターは、服や顔立ち、肌の色やヘアスタイルの自由度も高い。適当に組み合わせてもなんとなく可愛く仕上がるのは嬉しいポイントの一つだ。

もちろんアバターを自分好みにカスタマイズ出来るというだけもそこそこ楽しいのだが、Bondeeの楽しさは別のところにある。

アバターで今をゆるく共有する

Bondeeでは「友だち」機能で登録した友達と、現在の気持ちや状況を自分の「ステータス」として共有することが出来る。

ステータスは好きなタイミングで変更でき、内容も「お風呂」「仕事中」などの日常の動作を現すものから、「悲しい」「リラックス」などの感情表現、「踊る」「金欠」まで備わっている。

また、ステータスにメッセージや写真を添えることもでき、他の人のメッセージに対していいねやコメントも出来るようになっている。

スマートフォン向けメタバースSNS「Bondee」で、今をゆるく共有する
アバターが一つの空間に集まり、各々何かをしている様子を見るだけで癒される。

ステータスがいつ更新されたものかもわかるため、今連絡してもいいかな?とタイミングを見計らうのにも役立っている。

Bondeeに目新しい点は見つからないと感じる人もいるかもしれないが、私が使って楽しいと感じたのは、この「今をゆるく共有できる」という点だ。

リアルタイムで自分の状況を共有することは、私の世代ではInstagramのストーリーで行うことが主流だ。また、なんのゲーム・アプリを使用しているか表示できるDiscord、今撮った写真・動画を共有するスナップチャットといったツールも、似たような使われ方をしていると思う。もちろん、発信するという点だけ見ればTwitterやFacebookも入る。

Bondeeは、日常的な動作を共有したい時だけ共有でき、「楽しい」や「疲れた~」などの感情をアバターが代わりに表現してくれる。この、今の状況の共有に、新しい情報や体験が要らないというのは大きい。何かオリジナリティを出さなければならないわけでも、写真や文章が必須なわけでもない。誰かの状況を個別に見に行く必要もなく、見たから反応しなきゃいけないということもない。

さらにBondeeでは、ログインしているかどうかや、何回見たか等の情報は表示されない。あくまでも自分が発信したい情報だけを共有できるというのが使い心地の良さに繋がっていると感じる。

アバターがあるからこそ出来るメタバース空間のコミュニケーション

メタバースでのコミュニケーションと聞くと、3DCGのバーチャル空間を歩き回ることが出来る、離れた場所でも同じ時間に同じ体験をすることが出来る、といったことが連想されるが、自分のアバターがメタバース空間に存在するということのメリットをそれだけにしてしまうのはもったいないと思う。

せっかく自分のアバターがメタバース空間にあるのであれば、Bondeeのようにリアルの自分が何かをしている間にメタバース空間でアバターが自分の状況を発信しておいてくれたら面白いし、また、誰かからの反応を受け取った際に、アバターに代わりにうれしいと表現しておいてもらって、自分は後から確認してアバターが得た経験を追体験するみたいなことも出来たら面白いと思う。

冒頭で述べた「今をゆるく共有する」の「ゆるく」には、全く同じ時間を共有するのではなく、微妙にずれた時間でも共有できる、という意味も含んでいる。

メタバースは、空間の制限だけでなく、時間の制限も越えるものであって欲しいと思うと共に、メタバース上のアバターが、自分一人では出来なかった体験をもたらしてくれるようになっていくと面白いと思う。

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