マイクロソフト、HoloLens着用者が見ている世界を周囲の人も見ることができる技術を発表

IoTNEWS Global

マイクロソフトは、HoloLens用に開発した新しい技術「spectator view camera」をブログで発表した。HoloLensを付けていない人が、ホログラムの世界を見るためのツールだ。

「spectator view camera」は一眼レフカメラを利用することで、上記写真のようなHoloLens着用者を含めたHoloLens着用者が見ている世界を、第三者視点で、写真撮影や動画撮影、ライブストリーミングができる。HoloLens着用者が見ている世界だけが見られるわけではないのがポイントだ。

言葉で説明するとややわかりづらいが、下記の動画をご覧いただくとイメージが沸くと思う。

HoloLensの発売以来、顧客から「HoloLensを付けている人が見ているものを、HoloLensをつけていない第三者が見る方法」について尋ねられることが多かったそうだ。

マイクロソフトはその要求に応え「spectator view camera」を開発し、関連資料をGitHub上に公開した。詳細なドキュメントはこちら

マイクロソフトは「spectator view camera」の前に、「Mixed Reality Capture (MRC)」という技術を開発したが、MRCは直接HoloLensに組み込まれているため、キャプチャや合成処理などをデバイス内で対応する必要がある。さらに、HoloLens着用者のごくわずかな頭の動きが影響し、搭載されたカメラでは映像が安定しないこともあったという。

この課題を乗り越えるために、今回「spectator view camera」を開発した。

「spectator view camera」では、三脚などで固定したデジタル一眼レフ(HDMI出力付きのDSLRカメラ)にHoloLensをセットする方法で撮影し、撮影したデータをWi-Fiで送るためのPCも必要だ。これにより第三者はHoloLens着用者が見ているホログラムを見られるだけでなく、着用者のMR(mixed reality)と接する姿も見ることができる。

HoloLensは、Development Editionが約30万円で、2017年1月18日(水)より順次提供開始されている。

HoloLens を活用して改革を推進している企業に日本航空株式会社がある。同社は、HoloLens を使って、整備士訓練生向け、また、副操縦士を目指す運航乗務員訓練生向けに、補助的なトレーニングツールのプロトタイプを開発した。

【関連リンク】
・Source: Windows Blog
マイクロソフト、HoloLens(ホロレンズ) のプレオーダーを開始

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