VRの未来にコミットしているフェイスブックは第4次回Oculus Connect カンファレンスを開催し、CEOマーク・ザッカーバーグ氏は新しい製品を紹介した。
現在、モバイルとPCに依存するという2つのVRヘッドセットの種類が存在しているが、フェイスブックは今回の発表でその間を目指し、スタンドアローンVRヘッドセットOculus Goを発表した。価格は199ドルで、出荷は来年早々に始まる予定だ。
同ヘッドセットはGearVRヘッドセット用に開発されたゲームなどに双方互換できる(GearVRはSamsung社の提携で開発されたVR ヘッドセットだ)。他のスペックはまだ公開されてない。
Oculus Goによってフェイスブックは新しい市場開拓を目指していると思われる。
さらに、フェイスブックは組み込まれたコンピュータービジョンを使う高級ヘッドセットSanta Cruzの開発を進めており、来年から6自由度のモーション・コントローラーとのセットでデベロッパーに提供する予定だ。
もちろん、ハードウェアだけではなく、Oculus チームはソフトウェアアップデートにも取り組んでいる。
一から再設計されたRift Core 2.0ソフトウェア上、新しいシステムインターフェイスOculus Dashとカスタマイズ可能なホームスクリーンが構築された。
Oculus DashとRift Core2.0は12月から提供される。
また、フェイスブックはビジネス向けの「Oculus for Business」という顧客サポート/商用ライセンス付きセットを900ドルで提供を始める。同プログラムのパートナーである自動車メーカーAudiはVRショールームを実現するために「Oculus for Business」を採用した。VRショールームを使い、顧客は自動車を購入する前にカスタマイズできるというメリットがある。
そしてエンタテインメント面では、Oculus MediumやFacebook Spacesで作成されたVRオブジェをフェイスブックのニュースフィードで共有できるようになった。Spaces VR アプリでは、顔に付けられるマスクを始め、ゲームが追加され、360°の生動画をフェイスブック上でシェアできるようになった。
来年、同社がコンサートやスポーツイベントなどをVRで鑑賞できる「Venues」サービス展開を計画している。
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。