NECは、法人向けのバーチャルリアリティ(以下、VR)技術の活用ソリューションにおいて、インタラクション技術と連携した新たなソリューションの開発、ならびに、これまでの導入実績による知見を活かした最適なソリューション提案を強化する。
新たなVRソリューションは、次世代ヒューマンインタラクション技術((1)「視線追跡」、(2)「触覚フィードバック」)と業務アプリケーションを連携させ、より高度なVR体験を実現。
また2016年より提案・構築を行った実績による知見に加え、NECグループ内における人間中心設計/人間工学の研究成果を反映することで、多様化する顧客ニーズに対する最適なVRソリューションの提案を強化し、法人業務におけるVRならではの付加価値、コスト削減などを実現するとしている。
背景
2020年には8兆円市場に成長することが予測されるVR市場では、エンターテインメント領域を中心に活用・導入が進んでいる。法人向け市場においては、人手不足や生産性向上などの業務課題に対するVR活用検討の際、最新のインタラクション技術を連携させた高度な対応も求められている。
このような課題に対しNECは、最新の次世代ヒューマンインタラクション技術との連携を実現した新たなVRソリューションを開発した。
提供ソリューション・提案強化について
1. 最新の次世代ヒューマンインタラクション技術との連携
法人向けVR活用ニーズの拡がりに対応するため、次世代ヒューマンインタラクション技術を研究しているNECソリューションイノベータとの連携により、新たなVRソリューションを開発した。
(1)「視線追跡(アイトラッキング)技術」と連携した買い物客視線を可視化する店舗棚割りシミュレーション
店舗における商品棚の共通棚割り情報(PTS:Planogram Transfer Specifications)をインプットすると、VR空間上で自動的に3Dの商品棚を生成。さらに、視線追跡が可能なFOVE製「VRヘッドマウントディスプレイ」を活用・連携させ、買い物客の視点で商品棚を見た軌跡をヒートマップとして可視化することで、棚割りの効果検証を可能とした。
(2)「触覚フィードバック技術」と連携した臨場感の高いトレーニング体験(トップ写真)
VR空間上で、工場などでの各種作業のトレーニングを体験できる従来のVRソリューションに加え、実際に物をつかんだ際の手の感触を実感できるexiii製「触覚フィードバックデバイスEXOS」を活用・連携させ、より臨場感の高いトレーニングを可能とする強化を行った。今後、同デバイスを使った複数人による共同トレーニング作業にも対応予定だ。
2. 業種を横断した提案・構築活動による豊富な知見とユースケース
NECは、工場における生産ラインの作業トレーニングや、海外における工場建設前のユーザビリティ実証など、自社でVRを活用しているほか、様々な業種(交通・製造・リテール・官公庁など)においても、2016年度よりVR活用ソリューションを30社以上に導入している。
これら法人市場におけるVR活用シーンの豊富な知見を活かしつつ、NECソリューションイノベータの人間工学/人間中心設計専門家による次世代ヒューマンインタラクション技術/コンサルテーションを組合せることで、現場で費用対効果を創出するシナリオを顧客と共創し、最適なVRソリューションの提案を強化するという。
【関連リンク】
・日本電気(NEC)
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