ハノーバーメッセレポートの第14弾は、駿河精機のブースで行われていたVRアーティスト せきぐちあいみ氏によるパフォーマンスだ。
これまでも、VRの没入感の凄さは様々な形で展示されてきたが、なかなか体験したことがない人には伝わりづらいところがあった。
数年前のCESでのオキュラスの展示や、サムスンのGalaxy Gearでのジェットコースター展示など、一度体験をしてみるとわかるが、見ている来場者に伝えるのが難しい。
そこで、HTCなどは、ゲームにVRを活用し、ゲームのプレーヤーの目線を大型ディスプレイに投影するというような取り組みを行ってきた。
今回のVRアーティストのせきぐちあいみ氏のパフォーマンスでは、何もない3D空間上にものの数分で龍の絵を描くというものであった。来場者には龍が描かれる様子を大型のディスプレイで共有されていく。
器用に筆を持ち替え、色を塗り分けながら、どんどん龍を描いていくのに来場者も見入っていた。
パフォーマンスの見せ方について、パフォーマンス終了後、VRアーティストのせきぐちあいみ氏は、「今の所、パフォーマンス中の視界をディスプレイに投影するやり方が一番良いと思っている」「パフォーマンスを見て興味を持った方はぜひヘッドセットの中から3Dの世界をみてほしい」と述べた。
実際に出来上がった3D空間上の龍をヘッドセット越しにみるとまた違った奥行き感があり、改めて興味を惹かれた。
ちなみに、せきぐちあいみ氏は、様々なVRイベントなどでパフォーマンスを行っているということだ。今後、このようなVRに関するパフォーマンスが広がることで、VRの没入感の凄さが多くの人に伝わるだろう。
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VRアーティスト せきぐちあいみ
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。