IoT技術とIoM(Internet of Money)技術を組み合わせた開発を行う株式会社Nayutaは、ブロックチェーン技術を用いて使用権をコントロールできる電源ソケットのプロトタイプを開発した。
ブロックチェーン技術は仮想通貨のコアアルゴリズムとしてだけではなく、インターネットを通してセキュアに価値の交換ができるアルゴリズムとしてIoTへの応用についても大きな期待が持たれている。同プロトタイプはブロックチェーン上のOpen Assets Protocolを使用し、大会議場やマンションの共用部等のセミオープンな場所に使用方法を限定した電源ソケット設置を可能にするコンセプトを実証することを目的に開発されている。
電源ソケットの持ち主は、“*年*月*日*時〜*年*月*日*時までの間に*時間使用できる”という使用権トークンをスマートフォンアプリに対してユーザーを指定して送付することができる。使用権を与えられたユーザーはスマートフォンと電源ソケット間のBLE通信によって電源ソケット導通スイッチを有効状態にすることができる。
また、使用電力の測定もハードウェア機能として含まれており、将来、使用した電力に応じた課金型電源ソケットへの変更も行えるように開発されている。
オープンな場所に市民が自由に電源ソケットを設置できれば、市民参加型の社会インフラの充実した都市を作っていくことが可能になる。これまでは、オープンな場所にコンセントを設置すると誰にどのような使用をされるか分からないために設置することにはリスクがあった。同プロダクトはこの問題を解決し、社会インフラの充実に役に立つことを目標としている。
ブロックチェーン技術はIoTやシェアリングエコノミーへの適用が期待されており、同分野への商品開発を企画する客に対し、以下のような内蔵基板ボード、スマホアプリ、ブロックチェーンへのインターフェース含めたサービスとしても提供できるように製品化を目指していく予定だ。
この電源ソケットは福岡市の「新製品開発サポート事業」に採択され、福岡市、AIP、QUESTのサポートの元に開発されている。
【関連リンク】
・Nayuta
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。