ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が運営するインターネット接続サービス「So-net(ソネット)」は、2018年の夏に実家に帰省した全国の20代~40代1,317名を対象に、帰省時の実家での過ごし方とインターネット環境についての調査を行った。インターネットが目まぐるしく進化をしてきた平成の最後の夏にも関わらず、「実家ネットない問題」に悩まされた人が多い結果となった。
ネット回線の契約状況に関する質問では、固定回線やモバイル回線などのネット回線を契約していないと答えた人は、自宅が10.6%なのに対して、実家が24.7%。実家の人が約2.5倍も多い結果となり、約4人に1人が実家ではネット回線を利用できない環境にあることがわかった。
※以降、「固定回線を契約している」と「モバイル回線を契約している」を合算して、ネット回線契約率としている。
また、実家の世帯主の年齢別でネット回線契約率を見ると、年齢が高くなるにつれ回線契約率が低くなり、世帯主が70代以上の場合は、約4割が実家ではネット回線を利用できない環境にあることがわかった。
回線の契約状況別に、実家のネット回線環境の満足度を見ると、実家がネット回線を契約している場合は約8割が満足と回答しているのに比べ、実家がネット回線を契約していない場合は約6割の人が不満と回答している。
帰省中という短い期間であっても実家でインターネットを利用する人は多く、スマホのみでの利用では通信制限を気にする必要もあるため、ネット回線の有無が実家のネット環境への不満につながっていると考えられる。
今年の夏に帰省した際に困ったことを教えてくださいという質問に対しては、「車がないと移動ができなかった」という移動の不便さに続き、「スマホでしかインターネット利用ができず不便だった」や「普段よりもネットが遅く、動画サイトなどを快適に閲覧できなかった」といった、ネット環境に対する不便さに困ったという声が多くあがった。
不便と実感している理由としては、実家での暇な時間はインターネット利用している人が多いということが挙げられる。“実家での暇な時間の過ごし方”に関する質問では、「ネットサーフィンをした」や「YouTube などの動画サイトを見た・音楽を聞いた」、「SNS の閲覧や投稿をした」などインターネット利用をしていると回答した人が比較的多い結果となった。
実家への帰省時にも、インターネット利用をするシーンが多く、ネット回線環境が整っていないことで、不便に思う人が多かったと想定される。
実家のネット回線を快適にしたいと思う人は61.9%。実家のネット環境には不満が残る回線の契約状況に関わらず回答者全体では、実家のネット回線環境について約3割が不満と回答している。さらに、実家のネット回線環境を快適にしたいと回答した人は6割を超えており、実家のネット環境には不満が残る結果となった。
実家のネット回線環境が不満な理由(一部抜粋)は以下の通り。
- 2階にルーターがあり、1階ではネットが使えない。別の部屋では Wi-Fi が繋がらない。(43 歳 男性)
- 通信制限が気になり、YouTube など動画の視聴時間を気にしなくてはいけないから。(24 歳 女性)
- 固定回線が無くモバイル通信量を気にしながらの利用が必要なため。(35 歳 男性)
- 動画を見たくても途切れ途切れになってしまい見るのに時間がかかった。(41 歳 女性)
- スマホの通信制限を気にしないといけない。(44 歳 女性)
どのような条件があれば、実家のネット環境を快適にしますかという質問に対しては、「手間がかからないなら」と回答した人が最も多く、続いて「速度が上がるなら」という結果となった。速度を早くするなど快適にしたいというニーズに対し、手間がかかることでためらってしまう人が多い傾向が明らかとなった。
<調査概要>
・調査時期:2018年8月24日~8月27日
・調査対象:2018年7月1日~8月21日の間に実家に帰省した、実家とは別の家に住んでいる20代~40代男女
・N 数:1,317
・調査方法:インターネット調査
出典:インターネット接続サービス「So-net(ソネット)」調べ
【関連リンク】
・ソニーネットワークコミュニケーションズ(Sony Network Communications)
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