株式会社ACCESSは、人やモノを認識するAI機能を搭載した、低消費電力・小型IoTカメラを開発した。
同IoTカメラは、ACCESSの、エッジデバイス上でリアルタイムAI処理を実現するソリューション「NetFront EdgeAI」およびBluetooth 5 無線通信機能を、単三電池駆動の小型カメラに搭載し、近距離内(約5m)の人やモノの数・動きをカメラ機器上で取得・認識・データ化し、クラウド上での一元管理を可能とする。Bluetooth搭載のスマホやゲートウェイを介してクラウドへデータ送信するため、通信ケーブル施工は不要。また単三電池駆動のため電源設備も不要だ。
カメラ本体には単三電池駆動の低解像度CMOS赤外線カメラ(Braveridge社製)が採用され、小型基板にFPGA (ラティスセミコンダクター社製iCE40 UltraPlu)を実装、FPGA上で省メモリ性に優れた「NetFront EdgeAI」画像認識モデルを動作させることにより、低消費電力および小型化を実現しているという。また、プログラマブルなラティスセミコンダクター社製FPGAの採用により、対応サービス毎に解析モデルを柔軟に適用させ、カスタム提供することができるという。
製品の特長は以下の通り。
- 単三電池駆動(約1年)
・電源設備不要で設置場所の自由度がアップ - Bluetooth 5による無線通信
・無線でのデータ送信により設置場所の自由度アップ
・Long Range対応で長距離(約1km)データ送信 - 画像認識モデル
・NetFront EdgeAI搭載により、端末側で画像認識処理 - 筐体
・防水
・サイズ:H90mm W60mm D25mm
同IoTカメラは、商業施設の軒下に設置して店舗に並ぶ行列の人数のカウントや、店舗の棚に設置して商品が手に取られた回数のカウント、企業の会議室に設置して施設の利用人数のカウントなど、顧客満足度の向上、販促活動の効率化、業務効率化などに活用することが可能。さらに取得した膨大なデータを様々なマーケティング活動へと応用することも可能だという。
同社は来春の商用化を目指し、検証期間で得たデータを基に更なる改善を行っていくという。
【関連リンク】
・アクセス(ACCESS)
・ブレイブリッジ(Braveridge)
・ラティスセミコンダクター(Lattice)
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