英Armは、Armベースのサーバー・システムを認証するプログラム「Arm ServerReady」を発表した。これにより、サーバー・パートナーは今後、箱から出した状態の新しいシステムをそのまま導入し、自社で選んだOSやアプリケーションとシンプルに統合できるようになるという。
これを実現するにあたり、Armのサーバー・エコシステムは、最低限の基準セットを策定・遵守する必要があった。モバイル市場とは異なり、サーバー・インフラストラクチャ市場の場合、すべてのプラットフォームのOSを修正することは許容できないため、これは特に重要だという。こうした基準を設けることで、複数の製品間で互換性が得られ、個々のパートナーはこの枠組みの中でイノベーションや差別化を実現できるという。
Armは近年、シリコン・プロバイダー、独立系ファームウェア・ベンダー、OS/ハイパーバイザ・ベンダー、OEM、ODM、独立系ハードウェア・ベンダー、クラウド・インフラストラクチャ・プロバイダーなど、インフラストラクチャのサプライチェーン全体との協業を推進している。そして、Server Base System Architecture(SBSA)仕様で最小限のハードウェア要件と、Server Base Boot Requirements(SBBR)仕様で最小限のファームウェア要件を共同で定義している。
「Arm ServerReady」プログラムでは、ベンダー自身もしくはArmのサポートチームのヘルプによる、標準OSの起動とArchitecture Compliance Suite(ACS)の実行が対象となる。ACSに合格したサーバーには、「Arm ServerReady」証明書が与えられる。
Armは、シリコン・ベンダーのAmpere、HXT、Marvell、Qualcommと、ODMのFemrice、Gigabyte、UITのシステムが「Arm ServerReady」バージョン1.0の証明書を取得したことも発表した。
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